大輪の花火の輪

栗菓子

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第11話 深い眠り

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私はあまり眠らない性質だった。少しブレイクした芸人だったせいもあり、わたしは嬉しくて子どものように眠らずに芸の授業に励んた。

そのおかげでたちまちわたしの芸は上達して見る見る人の目を惹きつけるほどの技を身に着けるようになった。

でもその代わりわたしはあまり眠れなくなった。


今わたしは病気になり。夢もみないほど深い眠りについた。

いつ眠ったがわからないほどわた死は眠り続けた。 死と深い眠りはどう違うのだろうか?

意識がないのは同じではないのだろうか?


わたしは呆然と覚醒して目を開けたら一体いつの日かもわからなくなっている。髪も少し伸びている。

看護師が正確な日時を述べたら、わたしは呆然と口を開けたものだ。

そんなに意識を失っていたの? わたしは震えた。怖かった。わたしはどんどん壊れていく。

わたしがなくなっていく。寂しい、怖い。悲しい。

わたしは急いで看護師にお願いして、髪を切ってもらうカット屋さんに依頼した。

男のように短髪にしてください。ええ。オネガイシマス。一気にして下さい。

わたしは髪は年月の証だと思った。次回わたしがまだ深い眠りについたら、どの位の長さになっているのかそれで時間がわかる。


わたしは時間を忘れたくなかった。


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