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誕生日編
第1話
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ピーッ、とオーブンが鳴り、笹野夏樹は勇んでミトンを手にはめた。
キッチンは今やケーキ作りに必要な道具や材料でぐちゃぐちゃになっており、ところどころに牛乳や卵が飛び散っている。初めてケーキ作りなんぞに挑戦したせいか、思った以上にキッチン周りが汚れてしまった。夏樹自身も自分の手際の悪さに呆れているところだ。
でも、今はそんなこと気にしていられない。片付けは後でやろう。
夏樹は早速オーブンを開け、ドキドキしながら中身を取り出した。
美味しそうなスポンジケーキの香りがする。今度こそ上手に焼けているに違いない。
……が。
「えっ?」
ふっくらと焼き上がっている予定のスポンジケーキは、何故かぺちゃんこに潰れていた。ところどころ黒く焦げており、明らかに失敗しているとわかる。
「だあぁぁ! もうっ!」
思わずミトンを床に投げ捨てた。
もう何回も練習しているのに、どうしても上手く焼き上がらない。本に書いてある通りに材料を用意し、レシピ通りに手順を踏んで、これといったミスなくオーブンに入れているはずなのに、なんで上手くいかないんだろう。おかしい。オーブンの故障としか思えない。
「はあ……」
夏樹はずるずると床に座り込んだ。
なんだかやる気が失せる。いくら自分が頑張っても、オーブンが悪いんじゃどうしようもないじゃないか。材料も無駄になるし、失敗したケーキももったいない。
ていうか、なんで俺はこんなことしてるんだろう。料理なんてほとんどやったことないのに、いきなりデコレーションケーキを作るだなんて、ハードルが高すぎるのではないか。
(それもこれも、あの変態教師がムチャ振りするからだ……!)
キッチンは今やケーキ作りに必要な道具や材料でぐちゃぐちゃになっており、ところどころに牛乳や卵が飛び散っている。初めてケーキ作りなんぞに挑戦したせいか、思った以上にキッチン周りが汚れてしまった。夏樹自身も自分の手際の悪さに呆れているところだ。
でも、今はそんなこと気にしていられない。片付けは後でやろう。
夏樹は早速オーブンを開け、ドキドキしながら中身を取り出した。
美味しそうなスポンジケーキの香りがする。今度こそ上手に焼けているに違いない。
……が。
「えっ?」
ふっくらと焼き上がっている予定のスポンジケーキは、何故かぺちゃんこに潰れていた。ところどころ黒く焦げており、明らかに失敗しているとわかる。
「だあぁぁ! もうっ!」
思わずミトンを床に投げ捨てた。
もう何回も練習しているのに、どうしても上手く焼き上がらない。本に書いてある通りに材料を用意し、レシピ通りに手順を踏んで、これといったミスなくオーブンに入れているはずなのに、なんで上手くいかないんだろう。おかしい。オーブンの故障としか思えない。
「はあ……」
夏樹はずるずると床に座り込んだ。
なんだかやる気が失せる。いくら自分が頑張っても、オーブンが悪いんじゃどうしようもないじゃないか。材料も無駄になるし、失敗したケーキももったいない。
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