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初めてのお稽古編
第2話
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夏休みに入ってすぐのこと。
「夏樹! 京都行こうぜ~!」
唐突に訪問してきた市川に、これまた唐突にそんなことを言われた。
ちなみに、彼が夏樹の家に予告なしで突撃してきたのは「休みに入ったのに、全然遊んでくれないからさ~」という呆れた理由だった。
「京都? 何しに行くんですか?」
「そりゃあイチャイチャしに行くに決まってるじゃないか。あ、もちろん観光してもいいけど」
「結構です。俺、受験生ですよ? 遊びに行ってる場合じゃありません」
「大丈夫だって、向こうでも勉強はできるから。それに夏樹、この間の模試で第一志望A判定だって言ってたよな?」
「だからって、勉強サボってたら不合格になっちゃうでしょ。先生は、俺が浪人生になってもいいんですか?」
「全然かまわないぞー。俺は夏樹が高卒でもプー太郎でも、一生面倒見ていく自信がある!」
「そういう問題じゃない! とにかく、俺は現役で合格を目指してるんですから、邪魔しないでくださいね」
「お? それって現役で合格して早く俺とラブラブしたいってこと? さすが夏樹、いい心掛けだな!」
ぐしゃぐしゃと頭を撫で回して来るので、バシッとその手を払い落とす。
だが市川は全く気にすることなく、再度誘ってきた。
「夏樹! 京都行こうぜ~!」
唐突に訪問してきた市川に、これまた唐突にそんなことを言われた。
ちなみに、彼が夏樹の家に予告なしで突撃してきたのは「休みに入ったのに、全然遊んでくれないからさ~」という呆れた理由だった。
「京都? 何しに行くんですか?」
「そりゃあイチャイチャしに行くに決まってるじゃないか。あ、もちろん観光してもいいけど」
「結構です。俺、受験生ですよ? 遊びに行ってる場合じゃありません」
「大丈夫だって、向こうでも勉強はできるから。それに夏樹、この間の模試で第一志望A判定だって言ってたよな?」
「だからって、勉強サボってたら不合格になっちゃうでしょ。先生は、俺が浪人生になってもいいんですか?」
「全然かまわないぞー。俺は夏樹が高卒でもプー太郎でも、一生面倒見ていく自信がある!」
「そういう問題じゃない! とにかく、俺は現役で合格を目指してるんですから、邪魔しないでくださいね」
「お? それって現役で合格して早く俺とラブラブしたいってこと? さすが夏樹、いい心掛けだな!」
ぐしゃぐしゃと頭を撫で回して来るので、バシッとその手を払い落とす。
だが市川は全く気にすることなく、再度誘ってきた。
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