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第3章~新たなる試練~
第123話
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「ところで、その本はなんだい?」
「ああ、これですか?」
と、ユーベルが自慢げに本を見せつけてくる。タイトルはなんと「ユーベルの華麗な美容理論」だった。
「わたくしが書き下ろした本ですよ。ここの図書館はこういった本が非常に少ないですからね。ならば自分で書いてしまおうと思ったわけです」
「はあ、それはすごいね。洋服をデザインしてるのは知ってたけど、本まで書いちゃうとは思わなかったよ」
「わたくしの教養があれば、これくらい朝飯前ですよ。毎日のファッションからヘアースタイル、美容のことまで丁寧に解説してあります。特に、ハチミツのフェイスパックはオススメですね」
ハチミツ、という単語を聞き、アクセルは試しに尋ねてみた。
「ユーベル様は、山にハチミツを採りに行ったことがあるんですか?」
「ええ、もちろんですとも。質のいいパックは質のいいハチミツ採集から始まります。あなた方も、ユーベル特製ハチミツパックをすればあっという間にお肌もツヤツヤのぷるぷるになりますよ」
「へえ、それはいいね。じゃあユーベル、その場所を教えてよ」
ここぞとばかりに兄が口をお願いする。だがユーベルは、人差し指を立てて「チッチッ」と左右に振ってみせた。
「教えてあげてもいいですが、あそこは素人には厳しい難所です。二人で行くのは危険すぎるので、わたくしも特別に同行して差し上げましょう」
「ありゃ、きみも来るのかい?」
「ああ、これですか?」
と、ユーベルが自慢げに本を見せつけてくる。タイトルはなんと「ユーベルの華麗な美容理論」だった。
「わたくしが書き下ろした本ですよ。ここの図書館はこういった本が非常に少ないですからね。ならば自分で書いてしまおうと思ったわけです」
「はあ、それはすごいね。洋服をデザインしてるのは知ってたけど、本まで書いちゃうとは思わなかったよ」
「わたくしの教養があれば、これくらい朝飯前ですよ。毎日のファッションからヘアースタイル、美容のことまで丁寧に解説してあります。特に、ハチミツのフェイスパックはオススメですね」
ハチミツ、という単語を聞き、アクセルは試しに尋ねてみた。
「ユーベル様は、山にハチミツを採りに行ったことがあるんですか?」
「ええ、もちろんですとも。質のいいパックは質のいいハチミツ採集から始まります。あなた方も、ユーベル特製ハチミツパックをすればあっという間にお肌もツヤツヤのぷるぷるになりますよ」
「へえ、それはいいね。じゃあユーベル、その場所を教えてよ」
ここぞとばかりに兄が口をお願いする。だがユーベルは、人差し指を立てて「チッチッ」と左右に振ってみせた。
「教えてあげてもいいですが、あそこは素人には厳しい難所です。二人で行くのは危険すぎるので、わたくしも特別に同行して差し上げましょう」
「ありゃ、きみも来るのかい?」
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