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第4章~更なる力を求めて~
第16話(フレイン視点)
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するとジークがやや呆れたように頬杖をついた。
「しかし、お前さんも相当な過保護だねぇ。出口まで迎えに行くとか……弟くんだって子供じゃないだろうに」
「身体はね。でも多分、あの子の中身は少年のままだ」
「そうなのか?」
「うん、そんな気がする」
メンタルが弱いとは言わない。普段はしっかり大人として振る舞っているし、たくましい一面だって持っている。
だが時折、思春期の少年みたいな危ういところが垣間見えるのだ。変なところで意地を張って助けを呼ばなかったり、小さなことでいつまでもウジウジ悩んでいたりする。
それに、未だに「兄上のようになりたい」と言っていることも気になった。単に憧れているだけだったらいいのだが、アクセルの場合は本気で「兄上のように~」と思っている節があるのだ。
いい大人なら自分の器を理解し、「自分は自分、他人は他人」と割り切れるはずなのに、アクセルは二十七歳になってもそれができていないらしい。
「あの子、私が死んでから中身が成長してないんじゃないかなあ……。身体は二十七歳だけど、心は十六歳のままでさ。本当に機械的に鍛錬していただけで、それ以外はなーんにもして来なかったんじゃないかって思うんだよね」
「ふーん? それが事実だとして、お前さんに何か不都合でもあるのか?」
「ないけど。ただ、その辺を克服しなきゃ狂戦士モードをコントロールすることはできないよね」
「まあ、そうでしょうね。『狂戦士』は己との戦いですから」
と、ユーベルが紅茶を淹れてくれる。
「しかし、お前さんも相当な過保護だねぇ。出口まで迎えに行くとか……弟くんだって子供じゃないだろうに」
「身体はね。でも多分、あの子の中身は少年のままだ」
「そうなのか?」
「うん、そんな気がする」
メンタルが弱いとは言わない。普段はしっかり大人として振る舞っているし、たくましい一面だって持っている。
だが時折、思春期の少年みたいな危ういところが垣間見えるのだ。変なところで意地を張って助けを呼ばなかったり、小さなことでいつまでもウジウジ悩んでいたりする。
それに、未だに「兄上のようになりたい」と言っていることも気になった。単に憧れているだけだったらいいのだが、アクセルの場合は本気で「兄上のように~」と思っている節があるのだ。
いい大人なら自分の器を理解し、「自分は自分、他人は他人」と割り切れるはずなのに、アクセルは二十七歳になってもそれができていないらしい。
「あの子、私が死んでから中身が成長してないんじゃないかなあ……。身体は二十七歳だけど、心は十六歳のままでさ。本当に機械的に鍛錬していただけで、それ以外はなーんにもして来なかったんじゃないかって思うんだよね」
「ふーん? それが事実だとして、お前さんに何か不都合でもあるのか?」
「ないけど。ただ、その辺を克服しなきゃ狂戦士モードをコントロールすることはできないよね」
「まあ、そうでしょうね。『狂戦士』は己との戦いですから」
と、ユーベルが紅茶を淹れてくれる。
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