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第5章~神々の国へ~
第67話
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だから今までの経験と勘、そして相手の癖を認識した上で、ほぼ反射的に身体を動かしているのだ。日頃の鍛錬が大事なのは、そういった時にきちんと反射行動がとれるようにするためである。
――そうか……目が見えなくても戦闘力を落としてはいけないんだ……。
激しい戦いの最中、敵から不覚にも目潰しを受けてしまうこともある。でも敵は待ってくれず、チャンスとばかりに攻め立ててくる。そんな時に「見えなかったから」と言い訳できるはずもない。
「っ……」
拳を受け止めるついでに、アクセルはガシッとホズの腕を掴んだ。
そしてもう片方の手で自分も拳を繰り出した。
それは難なくホズに止められてしまったが、彼が小さく呟いたのが聞こえた。
「……調子が出てきたか」
「! ……うあっ!」
ホズに止められた拳をそのまま掴まれ、ブンと勢いよく投げ飛ばされてしまった。受け身を取り損ね、思いっきり地面に叩きつけられ、全身に打撲と擦り傷ができる。
アクセルは勢いよく跳ね起き、空気を切ってくる拳をギリギリのところで避けた。
――これ、真剣使ってたら死んでるぞ……!
今まで何発喰らったかわからない。全身がヒリヒリ痛むし、身体を動かす度に筋肉がジンジンしてくる。きっと今の自分はひどい姿をしているに違いない。
でも……。
「はっ!」
右手で繰り出した拳を軽く受け流され、カウンターで腹部に打撃を喰らう。
えずきたくなるのを堪え、奥歯を噛みしめつつ腹に入った腕を掴み返した。
――そうか……目が見えなくても戦闘力を落としてはいけないんだ……。
激しい戦いの最中、敵から不覚にも目潰しを受けてしまうこともある。でも敵は待ってくれず、チャンスとばかりに攻め立ててくる。そんな時に「見えなかったから」と言い訳できるはずもない。
「っ……」
拳を受け止めるついでに、アクセルはガシッとホズの腕を掴んだ。
そしてもう片方の手で自分も拳を繰り出した。
それは難なくホズに止められてしまったが、彼が小さく呟いたのが聞こえた。
「……調子が出てきたか」
「! ……うあっ!」
ホズに止められた拳をそのまま掴まれ、ブンと勢いよく投げ飛ばされてしまった。受け身を取り損ね、思いっきり地面に叩きつけられ、全身に打撲と擦り傷ができる。
アクセルは勢いよく跳ね起き、空気を切ってくる拳をギリギリのところで避けた。
――これ、真剣使ってたら死んでるぞ……!
今まで何発喰らったかわからない。全身がヒリヒリ痛むし、身体を動かす度に筋肉がジンジンしてくる。きっと今の自分はひどい姿をしているに違いない。
でも……。
「はっ!」
右手で繰り出した拳を軽く受け流され、カウンターで腹部に打撃を喰らう。
えずきたくなるのを堪え、奥歯を噛みしめつつ腹に入った腕を掴み返した。
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