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第9章~再会と記憶~
第12話(フレイン視点)
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「うん、じゃあ行こうか」
フレインはにこりと微笑み、バルドルの屋敷に向かった。道の途中でアクセルが作ったと思しきポストが設置されていたので、少しうるっとしそうになった。ますます早く会いたくなった。
「わー! 大きなお屋敷ー! ユーベルのおうちみたいー!」
と、ミューが屋敷の前ではしゃぎ回る。
バルドルの屋敷は三階建てのお城みたいな建物で、ユーベルの自宅によく似ていた。一人で暮らすにはいささか大きすぎるが、神々を招いてパーティーをするのなら、これくらいの規模は必要かもしれない。
「これ、普通に叩いたら出て来てくれるかな」
正面扉の前に立ち、周りの様子を窺う。呼び鈴等のものはなく、扉を直接ノックして訪問を知らせるタイプになっていた。
これではお客様の訪問に気付かなさそうだが……。
――いや、本来は予告してから訪ねるものなのか。
予告しておけば、屋敷の主が迎えに出て来てくれたり、扉を開けておいてくれたりする。それ以外は招かれざる客なので、バルドルに面会する権利はないわけだ。
やっぱり多少手間でも面会の手紙くらい出しておくべきだったか……と思っていると、ミューが今更ながらこんなことを言い出した。
「ところでここ、誰が住んでるの?」
「バルドル様だよ……ってきみ、知らずについて来たのかい?」
「うん、なんか楽しそうだったから」
にぃーっと屈託なく笑うミュー。戦力としては心強いが、時々「大丈夫かな」と思うこともないではない。
フレインはにこりと微笑み、バルドルの屋敷に向かった。道の途中でアクセルが作ったと思しきポストが設置されていたので、少しうるっとしそうになった。ますます早く会いたくなった。
「わー! 大きなお屋敷ー! ユーベルのおうちみたいー!」
と、ミューが屋敷の前ではしゃぎ回る。
バルドルの屋敷は三階建てのお城みたいな建物で、ユーベルの自宅によく似ていた。一人で暮らすにはいささか大きすぎるが、神々を招いてパーティーをするのなら、これくらいの規模は必要かもしれない。
「これ、普通に叩いたら出て来てくれるかな」
正面扉の前に立ち、周りの様子を窺う。呼び鈴等のものはなく、扉を直接ノックして訪問を知らせるタイプになっていた。
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