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第10章~日常の中で~
第10話
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「大丈夫、こんなの怪我のうちに入らないし。放っておけば治るで……」
そう言った途端、フレインの顔色が急に悪くなった。身体を屈め、何度もえずき、胃の内容物を戻している。
「フレインさん!? フレインさん、どうしたんですか!? 大丈夫ですか!?」
「うう……なんか気持ち悪い……。もしかして相手の武器、毒が塗られてた……?」
「毒!? そんなのルール違反でしょう!」
「いや……以前とはだいぶルールも改定されたから、違反にはならなくなったんだ……。飛び道具もOKになったし、何なら魔法だって……おえっ」
「あああ! もう喋らなくていいです! とにかく早く毒を抜きましょう! すぐ棺に入れてあげますから!」
アクセルはフレインを背負い、急いで棺のあるオーディンの館に向かった。場所は覚えていないはずなのに、一切迷うことがなかった。
「チェイニー! チェイニー、いるか!?」
館に入り、大量の棺が安置されている場所でアクセルは叫んだ。この後棺当番……と言っていたので、絶対いると思った。
「あれ? どうしたんだよ、アクセル。フレイン様と棺デートするのか?」
「その前に、フレインさんの毒を抜いてくれ。毒抜き用の棺、あるよな?」
「あるけど、あれは……」
「じゃあそこに案内してくれ。早く毒を抜かないといけないんだ」
そう言った途端、フレインの顔色が急に悪くなった。身体を屈め、何度もえずき、胃の内容物を戻している。
「フレインさん!? フレインさん、どうしたんですか!? 大丈夫ですか!?」
「うう……なんか気持ち悪い……。もしかして相手の武器、毒が塗られてた……?」
「毒!? そんなのルール違反でしょう!」
「いや……以前とはだいぶルールも改定されたから、違反にはならなくなったんだ……。飛び道具もOKになったし、何なら魔法だって……おえっ」
「あああ! もう喋らなくていいです! とにかく早く毒を抜きましょう! すぐ棺に入れてあげますから!」
アクセルはフレインを背負い、急いで棺のあるオーディンの館に向かった。場所は覚えていないはずなのに、一切迷うことがなかった。
「チェイニー! チェイニー、いるか!?」
館に入り、大量の棺が安置されている場所でアクセルは叫んだ。この後棺当番……と言っていたので、絶対いると思った。
「あれ? どうしたんだよ、アクセル。フレイン様と棺デートするのか?」
「その前に、フレインさんの毒を抜いてくれ。毒抜き用の棺、あるよな?」
「あるけど、あれは……」
「じゃあそこに案内してくれ。早く毒を抜かないといけないんだ」
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