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第11章~強くなるために~
第95話
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「これにはさ、片面に薄い磁石が貼ってあるんだ。で、その磁石にノコギリを添わせて木をゴリゴリ切っていくわけよ。そうすると、ちゃんと真っ直ぐ切れるようになるんだ」
「はあ、なるほど……」
説明がざっくりすぎてわかりづらかったが、要するにこの金属の棒がガイドになってくれるということだ。この棒を丸太に対して直角に置けば、丸太もちゃんと直角に切り出せるということだ。
おまけに磁石もくっついているので、力んで刃がブレることもない。
「なるほどな……。こういうので強制的に太刀筋矯正すれば、いずれガイドなしでも垂直に切れるようになるわけか」
「おうよ! 何なら一回試し切りしてみるか? 加工してない材木なら、裏にいっぱいあるからよ」
そう言ってアロイスは家の裏手に回り、太い丸太を三本担いで戻ってきた。ミューにもひけをとらない馬鹿力に、少々舌を巻いた。
「ほらよ。いらないヤツを何本か持ってきてやったぞ」
「ありがとう。ちょっとやってみるよ」
アクセルは丸太を一本地面に置き、金属のガイドで短めのものを選んで、丸太に対し直角になるようセットした。
――この状態で切ればいいんだな。
早速自分の小太刀で切ろうとしたら、アロイスに使い込まれたノコギリを渡された。
「おおい、待て待て。あんた初心者なんだろ? こっちのノコギリ使えよ」
「え? でも太刀筋矯正は自分の武器でやらないと意味がないんじゃ……」
「そりゃそうだけど、下手くそがいきなり丸太切ろうとしても刃が欠けるだけだぜ?」
「う……へ、下手くそか……」
「はあ、なるほど……」
説明がざっくりすぎてわかりづらかったが、要するにこの金属の棒がガイドになってくれるということだ。この棒を丸太に対して直角に置けば、丸太もちゃんと直角に切り出せるということだ。
おまけに磁石もくっついているので、力んで刃がブレることもない。
「なるほどな……。こういうので強制的に太刀筋矯正すれば、いずれガイドなしでも垂直に切れるようになるわけか」
「おうよ! 何なら一回試し切りしてみるか? 加工してない材木なら、裏にいっぱいあるからよ」
そう言ってアロイスは家の裏手に回り、太い丸太を三本担いで戻ってきた。ミューにもひけをとらない馬鹿力に、少々舌を巻いた。
「ほらよ。いらないヤツを何本か持ってきてやったぞ」
「ありがとう。ちょっとやってみるよ」
アクセルは丸太を一本地面に置き、金属のガイドで短めのものを選んで、丸太に対し直角になるようセットした。
――この状態で切ればいいんだな。
早速自分の小太刀で切ろうとしたら、アロイスに使い込まれたノコギリを渡された。
「おおい、待て待て。あんた初心者なんだろ? こっちのノコギリ使えよ」
「え? でも太刀筋矯正は自分の武器でやらないと意味がないんじゃ……」
「そりゃそうだけど、下手くそがいきなり丸太切ろうとしても刃が欠けるだけだぜ?」
「う……へ、下手くそか……」
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