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第12章~不穏な空気~
第24話*
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解放感だけは凄まじかったものの、イっている最中の身体には過度な刺激で、結局耐えきれずがくりとテーブルに倒れ込んだ。指さえ動かすのが億劫になり、半分白目を剥きながらぴくぴく身体を震わせる。
「……お前、大丈夫? なんかホントに頭吹っ飛んでない?」
「は……はひ……」
「うん、これは本当にちょっと休まないとだめかもな。じゃあしばらく休憩ね」
ずるりと腰を引いていく兄。楔を引き抜かれる動作にも感じてしまい、声も出せないままぴくんと腰を跳ねさせた。
抱えられていた両脚も解放されたが、閉じる気力もなくて、だらんとテーブルの縁に脚を投げ出す格好になる。
――だめだ、動けない……。
頭がボーッとする。何も考えられない。いろんな水分を放出しすぎたせいか、喉も乾いてきた。何か飲みたい……けど、身体を動かす気力は湧いてこないし……。
「ほら」
「……!」
そこへ、兄が大きめのピッチャーに入れた水を持ってきてくれた。半開きの口に少し注ぎ込まれ、一口分をごくりと飲み込む。ほどよい塩気と甘さがあり、乾いた身体にぐんぐん沁み込んでいった。
なんだろう、これ。いつものハチミツ入りレモン水とは少し味が違う……。
「お前の好きなハチミツ入りレモン水に、ちょっと塩を加えたんだよ。こうすると、吸収率が圧倒的によくなるんだよね。スーッと入っていく感じ、しない?」
「ん……する……」
「だよね。いっぱいあるから、好きなだけ飲んでいいよ」
「……お前、大丈夫? なんかホントに頭吹っ飛んでない?」
「は……はひ……」
「うん、これは本当にちょっと休まないとだめかもな。じゃあしばらく休憩ね」
ずるりと腰を引いていく兄。楔を引き抜かれる動作にも感じてしまい、声も出せないままぴくんと腰を跳ねさせた。
抱えられていた両脚も解放されたが、閉じる気力もなくて、だらんとテーブルの縁に脚を投げ出す格好になる。
――だめだ、動けない……。
頭がボーッとする。何も考えられない。いろんな水分を放出しすぎたせいか、喉も乾いてきた。何か飲みたい……けど、身体を動かす気力は湧いてこないし……。
「ほら」
「……!」
そこへ、兄が大きめのピッチャーに入れた水を持ってきてくれた。半開きの口に少し注ぎ込まれ、一口分をごくりと飲み込む。ほどよい塩気と甘さがあり、乾いた身体にぐんぐん沁み込んでいった。
なんだろう、これ。いつものハチミツ入りレモン水とは少し味が違う……。
「お前の好きなハチミツ入りレモン水に、ちょっと塩を加えたんだよ。こうすると、吸収率が圧倒的によくなるんだよね。スーッと入っていく感じ、しない?」
「ん……する……」
「だよね。いっぱいあるから、好きなだけ飲んでいいよ」
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