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第13章~獣化の秘密~
第87話
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目の前には、広々とした砂浜と海があった。施設内にいるとは思えないほどの広大さに、思わず度肝を抜かされてしまう。これは一体どういうことなのだろう。
「あ、ここは海なのかー。いいなー、僕が施設にいた時はこんな部屋なかったよー。ちょっと遊んでいきたくなっちゃうね」
「……いや、それはちょっと。というか、施設内には外に繋がっている部屋がたくさんあるのか?」
「あー。これ、広く見えるけど別に外に繋がってるわけじゃないんだよねー。海を泳いでいくと見えない壁みたいなのに当たって、それ以上先に進めなくなるの。部屋の広さに応じて行き止まりが決まってるんだよねー」
「……そうなのか。じゃあ外に繋がっている部屋から緊急脱出することはできないわけだな……」
いざという時の逃走経路に使えるかと思ったが、さすがにそこまで甘くないらしい。
仕方なくアクセルはドアを閉め、次の扉に向かった。
隣の部屋は、海岸とは打って変わった普通の室内だった。書庫のような場所で、壁沿いにズラリと本棚が並んでおり、そこにギッシリ本が詰まっている。天井も高く、一番上の本は梯子か脚立がないと取り出せないだろうと思われた。
ヴァルハラの図書館をも連想させ、ちょっと親しみを覚えてしまう。
「あー、ここも懐かしいなー。暇な時はここで読書ができるんだよねー」
と、ミューが部屋の中に入っていく。
「あ、ここは海なのかー。いいなー、僕が施設にいた時はこんな部屋なかったよー。ちょっと遊んでいきたくなっちゃうね」
「……いや、それはちょっと。というか、施設内には外に繋がっている部屋がたくさんあるのか?」
「あー。これ、広く見えるけど別に外に繋がってるわけじゃないんだよねー。海を泳いでいくと見えない壁みたいなのに当たって、それ以上先に進めなくなるの。部屋の広さに応じて行き止まりが決まってるんだよねー」
「……そうなのか。じゃあ外に繋がっている部屋から緊急脱出することはできないわけだな……」
いざという時の逃走経路に使えるかと思ったが、さすがにそこまで甘くないらしい。
仕方なくアクセルはドアを閉め、次の扉に向かった。
隣の部屋は、海岸とは打って変わった普通の室内だった。書庫のような場所で、壁沿いにズラリと本棚が並んでおり、そこにギッシリ本が詰まっている。天井も高く、一番上の本は梯子か脚立がないと取り出せないだろうと思われた。
ヴァルハラの図書館をも連想させ、ちょっと親しみを覚えてしまう。
「あー、ここも懐かしいなー。暇な時はここで読書ができるんだよねー」
と、ミューが部屋の中に入っていく。
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