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第15章~些細なすれ違い~
第4話
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――単に寝起きで機嫌が悪かっただけだろうか……。
また変な兆候だったら嫌だな……と思ったけれど、浴室から出てきた兄はいつもと変わらない雰囲気だったので安心した。
二人は向き合って朝食をとった。目玉焼きも上手く焼けたし、トーストも美味しい。
十分な食事とゆっくり眠れる場所、それと大好きな兄。これがあればアクセルは幸せだ。
普段通りの朝食を済ませ、食器の片づけをしてから、アクセルは愛用の二刀小太刀を手にした。
「兄上、今日は一緒に鍛錬しないか? 時間が空いたら手合わせもしてみたいし」
「あー、そうだね。じゃあ久々にケイジの修行場に行ってみる? 自分がどれだけ成長したか、確かめるにはちょうどいいだろう?」
「ああ、わかった。今度は気絶しないように頑張るよ」
山の麓にある「ケイジの修行場その①」に到着する。
一番初めに来た時は滝に打たれただけで気絶してしまい、自分の未熟さを思い知らされたものだ。
二回目はミューと喋りながらなんとか三〇分耐えきったが、隣にいるミューは極太の丸太三本を担いだ上で滝に打たれていたので、自分との実力差を見せつけられたものである。
「さてと、やろうかな」
兄は修行場にあった丸太を適当に担ぎ上げ、ザブザブと水の中に入っていった。そして滝の下に潜り込み、当たり前のように滝に打たれ始めた。
――よし、俺も……!
また変な兆候だったら嫌だな……と思ったけれど、浴室から出てきた兄はいつもと変わらない雰囲気だったので安心した。
二人は向き合って朝食をとった。目玉焼きも上手く焼けたし、トーストも美味しい。
十分な食事とゆっくり眠れる場所、それと大好きな兄。これがあればアクセルは幸せだ。
普段通りの朝食を済ませ、食器の片づけをしてから、アクセルは愛用の二刀小太刀を手にした。
「兄上、今日は一緒に鍛錬しないか? 時間が空いたら手合わせもしてみたいし」
「あー、そうだね。じゃあ久々にケイジの修行場に行ってみる? 自分がどれだけ成長したか、確かめるにはちょうどいいだろう?」
「ああ、わかった。今度は気絶しないように頑張るよ」
山の麓にある「ケイジの修行場その①」に到着する。
一番初めに来た時は滝に打たれただけで気絶してしまい、自分の未熟さを思い知らされたものだ。
二回目はミューと喋りながらなんとか三〇分耐えきったが、隣にいるミューは極太の丸太三本を担いだ上で滝に打たれていたので、自分との実力差を見せつけられたものである。
「さてと、やろうかな」
兄は修行場にあった丸太を適当に担ぎ上げ、ザブザブと水の中に入っていった。そして滝の下に潜り込み、当たり前のように滝に打たれ始めた。
――よし、俺も……!
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