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第20章~トーナメント・第三死合い~
第32話
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「そうだよ。ランゴバルトを見てみなって。彼なんか一〇〇パーセント自信満々で、つけ入る隙なんてないでしょ。下位ランカーでランゴバルトを舐めているヤツは一人もいない。つまりそういうことなのさ」
「はあ」
ランゴバルトはかなり極端な例だと思うが、兄の言いたいことはわからんでもない。
「お前はただでさえお人好しで舐められやすいんだから、ランクが上がっても気をつけないとダメだよ? 変なヤツらが寄ってくるのも、お前がそういう雰囲気を出しているからだ。ランクが上がったからって油断しないように。演技でも、『俺は自信に満ち満ちてます』って雰囲気を出しておくんだよ。そうすりゃ変なヤツも近寄って来ないし、いずれ本当に自信も湧いてくる」
「そんなものなのかな……」
「そんなものなの! とにかく気をつけなさい。わかった?」
「は、はい……」
勢いに押され、とりあえずアクセルは頷いた。
――まあ、兄上が心配してくれていることはわかるしな……。
やはり上位ランカーは、ある程度の自信を持っていないとダメなようだ。それなりにランクが上がったのに、未だに変な人に絡まれるのは、自信のなさが外面に出ているからに違いない。それで「コイツには何をしても大丈夫だ」と舐められてしまうのだ。
そういうのは自分も嫌な思いをするし、兄を心配させることにも繋がるから早めに改善した方がいい。
アクセルは平らげた食事の皿を片付け、キッチンで洗いながら言った。
「はあ」
ランゴバルトはかなり極端な例だと思うが、兄の言いたいことはわからんでもない。
「お前はただでさえお人好しで舐められやすいんだから、ランクが上がっても気をつけないとダメだよ? 変なヤツらが寄ってくるのも、お前がそういう雰囲気を出しているからだ。ランクが上がったからって油断しないように。演技でも、『俺は自信に満ち満ちてます』って雰囲気を出しておくんだよ。そうすりゃ変なヤツも近寄って来ないし、いずれ本当に自信も湧いてくる」
「そんなものなのかな……」
「そんなものなの! とにかく気をつけなさい。わかった?」
「は、はい……」
勢いに押され、とりあえずアクセルは頷いた。
――まあ、兄上が心配してくれていることはわかるしな……。
やはり上位ランカーは、ある程度の自信を持っていないとダメなようだ。それなりにランクが上がったのに、未だに変な人に絡まれるのは、自信のなさが外面に出ているからに違いない。それで「コイツには何をしても大丈夫だ」と舐められてしまうのだ。
そういうのは自分も嫌な思いをするし、兄を心配させることにも繋がるから早めに改善した方がいい。
アクセルは平らげた食事の皿を片付け、キッチンで洗いながら言った。
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