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第25章~魂との戦い~
第12話
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ブリュンヒルデと呼ばれた長身のヴァルキリーが、棺の中を見つめる。
そこには案の定、アクセルの身体が修復された状態で寝かされていた。首も取れていないし、内臓も飛び出していない。身体の蘇生は既に完了しているみたいだ。
フロックが面倒臭そうに言う。
「あー、なんか巫女とグロアの置き土産? 巫女がいなくなってから、透ノ国も放置状態だったでしょー? そこに彼女たちの研究の遺物が残ってたみたいよ」
「……彼女たちは一体何の研究をしていたのやら。それで、この身体に噂の最高傑作が残っているということですが……」
「あー、そうそう。どんな魂かは知らないけど、とりあえず活動できるくらいまで身体に定着させて、使い道がありそうなら使う方向でいくってー」
フロックがそんなことを言い出したので、アクセルの心臓は嫌な意味で跳ね上がった。
――魂の定着って、そういうことだったのか……!?
では、身体を追い出された俺の魂はどうなる? 本来の身体を奪われたまま、ずっと幽霊のように彷徨っていなければならないのか? 会話もできず、触れることもできず、それどころか気付かれることもないまま、兄の近くでもどかしい日々を送らなくてはならないのか?
そんなの、絶対おかしい……!
「傑作の使い道はともかく、この身体に元々あった魂はどうしたのですか? 確か戦士として活躍していたはずですが」
ブリュンヒルデが怪訝に口を開いたら、フロックはどうでもよさげに答えた。
そこには案の定、アクセルの身体が修復された状態で寝かされていた。首も取れていないし、内臓も飛び出していない。身体の蘇生は既に完了しているみたいだ。
フロックが面倒臭そうに言う。
「あー、なんか巫女とグロアの置き土産? 巫女がいなくなってから、透ノ国も放置状態だったでしょー? そこに彼女たちの研究の遺物が残ってたみたいよ」
「……彼女たちは一体何の研究をしていたのやら。それで、この身体に噂の最高傑作が残っているということですが……」
「あー、そうそう。どんな魂かは知らないけど、とりあえず活動できるくらいまで身体に定着させて、使い道がありそうなら使う方向でいくってー」
フロックがそんなことを言い出したので、アクセルの心臓は嫌な意味で跳ね上がった。
――魂の定着って、そういうことだったのか……!?
では、身体を追い出された俺の魂はどうなる? 本来の身体を奪われたまま、ずっと幽霊のように彷徨っていなければならないのか? 会話もできず、触れることもできず、それどころか気付かれることもないまま、兄の近くでもどかしい日々を送らなくてはならないのか?
そんなの、絶対おかしい……!
「傑作の使い道はともかく、この身体に元々あった魂はどうしたのですか? 確か戦士として活躍していたはずですが」
ブリュンヒルデが怪訝に口を開いたら、フロックはどうでもよさげに答えた。
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