キミはLUMIERE!

はじまる物語

未だ、正義の味方が人類の平和や自由を守り戦う限り悪の組織も彼らに対抗するように世界征服を性懲りも無く企み続けている。悪の組織、支配者は言う。


『挑み続けよ。我が宿敵、正義の味方ヒーロー共どもにどれだけ敗れたとしても…私は諦める事を選択しない。必ず、この美しい地球ほしを我がこの手に！』


なんとも諦めが悪い支配者の言い分だが、その分とても向上心のある人だ。そんな支配者のお陰で正義の味方は常にこんな事を思う。


『いつになったら平和が訪れるんだろう…』


全くその通りである。
正義の味方にとって…いや人類にとっても支配者の懲りない野望は迷惑な事でしかない。


それはそうと、ある日…頗すこぶる調子が良くない負け続きな悪の組織に天からの恵みが授けられた。というか天からと言うべきなのか分からないが、新たな命が産まれたのだ。もちろん、支配者の子供ではない。
幹部級の男性怪人と女性怪人の間に産まれた正真正銘、怪人の子供である。
産まれた日からその子は、すくすくと育ち気づけば自分で歩き自分で言葉が話せるくらいに成長していた。その様子を日々、支配者が影ながら見守っていたのだった……。