崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第四十一・五話 僧侶の惑いに惑う日々

さらなる挑戦者

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「ケンガさん! できるの、そんなナイフ投げ?」
「実は分からん。俺様、どうしてもわかんないことだってあるからなあ。ナイフ投げなんて冒険者の卒業以来だ」
 そう言いながら、ナイフを振りかぶる。もはやフランクたちは完全にスルーである。
「ケンガさん、大丈夫ですか!」
「危ないヨ、離れてて」
 ケンガからずっと離れないサランだったが、フシカミの触手に優しく引っ張られた。先端がパカっと開く触手はちょっと不気味だ……。
 持ち手ではなく、刃の方を持つ危ない握り方がカウボーイ流。しっかり持ち方を調節して……。
「よし、投げるぞ!」
「みんな離れてるネ、いいよ~」

「そらっ!」
 シュッ! ……ストンッ!
「おぉ!」「すごい!」「さすが冒険者さん……」
 投げナイフはクルクル回って、見事に的へ突き刺さった。しかしケンガは「ううむ……」と苦々しい顔だ。
「本当は真ん中を狙ったんだが。なかなか難しいな」
 丸い的の、かなり下の方に刺さっていた。そこそこの距離で当たっただけ大したものだが、プライドの高いケンガは後悔が残っているらしい。
「すごいですっ、ケンガ様。あたち、そんなのできるか分かりませんよ」
「俺にもやらせて! ね、やらせてよ!」
 ルックに言われて、ケンガはグローブを返す。グローブをしっかりはめて「よーし」とナイフを構えるが……。

「こらぁ何してる! そこの冒険者!」
 ……聞き飽きるような、男性の声。一同の視線の先には、卒倒したまま動かないフランクとそれを介抱するゴーンとソロキ……。
 は置いといて、ズガズカやってくるクリストフとエレナの姿があった。
「はっはーん、ついに見たぞ。冒険者め、子ども相手に戦闘方を無理やり教え込むとは。自分の傀儡にするつもりだな! そうはさせん逮捕だ!」
「さすがにバカですか? たかが子どもを傀儡にして、冒険者になんのメリットがあるんですか……」
 呆れるエレナを従えて意気揚々と向かってくるクリストフ。町の床屋で短くダンディに切り揃えたヒゲがクールだ。銀色のプレートアーマーも、チェリナの手でピカピカに磨き上げられている。

 ……が、そんな彼の前にターショが立ち塞がった。
「ま、待ってくださいおじさん。ぼ、ぼくたちは……」
「ん? どうしたんだい、坊っちゃん」
 やはり市民には優しい男。ターショが「かくかくしかじかで……」と説明してあげた。
「何やってんだろアイツら」
 その間にエレナは、フランクを引きずって騎士から逃げる二人をじっと見ていたが……。
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