崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第四十一・五話 僧侶の惑いに惑う日々

的当て対決

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「今のはディーネが投げたんだ。でもさぁ、狙いが大きくそれちゃって……」
「本当にごめんなさい。本当の本当にお怪我はありませんか?」
「おっ、オッ、おボォッ……」
 泡を吹いて気絶したフランクに、ディーネが必死で謝っている。一方ケンガとサランが壁の方を見ると、丸太を切って作られた結構大きな的があった。
「大家のクレイさんが使ってもいいって言ってくれたんだ。大人の引率があれば、使ってくれて構わないって」
「ありがたいけど、危ないよこんなこと……」
 ターショはやはり不安そうだ。だが久しぶりの登場になる教会のモンテ少年は、ふと首を傾げた。
「ですがこれを最初にやろうと言ったのはターショさんでは? 結構危ない橋を渡るタイプだったんですね」
「え、そうなのか? ……それよりも前に、大人は何処にいるんだ」

「ここにいるヨ」
「おお、いたのか……ぐわっ⁉︎」
 突如後ろから声をかけられ、振り向いたケンガは驚いて飛び上がった。なんとそこにいたのは、再び登場のフシカミだ!
「一応ワタシも大人だよ。刃の扱いは任せて」
 口をバッサリ裂く異形の微笑みを浮かべるフシカミ。シスター服も相待って、なんだかその手の怪異に見えてくる。
「じゃあ刺さった刃物を取っておいで。絶対に持ち手を持つんだよ。後、ワタシがいいって言うまで投げちゃダメってこと忘れないでネ」
「わかった!」「う、うん……」
 ルックとターショは駆け足で的へ向かう。フシカミは周囲を見やすいところに向かった。
「ひっ、こ、怖い……」
「同感だ。こいつには俺様も敵わん……。しっかしこいつ、本当に何者なんだ」

「すみませんが、私にも分かりません……。お父様によれば、フシカミは突然この町に流れ着いたそうです。モンスターとして退治されそうになっていましたが、言葉を話したのでお父様が看病しました」
「それで教会に居着いたと言うわけか。そこまで悪い奴じゃないのは確かだな。安心しろサラン」
「ケンガ様……かっこいいですっ……♡」
「フフン、当然だ。俺様は魅力に溢れた眉目秀麗ビモクシューレーな魔術師だからな」
 別に容姿について何も言ってないはずだが、ケンガは得意げに胸を張る。サランもほっぺを赤らめながら、思考停止で「はいっ♡」と頷いた。

「俺様にも少しやらせてくれないか? ナイフ投げなんて久しぶりにやるな」
「ああ、いいぞ。はいコレ。一応このグローブも」
 と言うわけで、スローイング用の硬いグローブをつけたケンガ。
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