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第十九話 禍のエースストライカー
エリートを突破せよ!
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キィンッ!
激闘はまだまだ続く。深夜の屋敷の庭園で、サニーとワッカーサの剣がぶつかった。
「サニー! 大丈夫なのか?」
「お任せください。私の聖属性魔法ならライカンにでも少しなら効くはずです。……それに、奴の剣は私がよく知っています」
「え、そうなの?」
『よく知っている』とはどう言う意味だろう? 今のナガレは、その意味を知らない。
「そんなことよりナガレさん、貴方はエリートゴーストを止めてください!」
「わ、分かった! 無茶するなよ!」
ここはサニーに任せて、ナガレは仲間達を振り返った。
キィン! ドドーン!
「こなくそっ! シールドクエイク!」
ドッカーン!
「飛ぶ斬撃ーっ!」
「電磁矢、くらえっ!」
シャキーン! ビリビリビリッ!
タネツたちバッファロー組やイーターズも必死で戦っている。小型のゴーストはだいぶ片付いていた。兵士の攻撃で力尽き、小さく悲鳴を上げながら夜の闇へ溶けるように消滅する。が、三体のエリートゴーストはいまだ倒れない。
「ちいっ、奴らの狙いは俺様たちか。……む!」
ブレス攻撃をスライディングで避けたケンガ。ふと空を見上げると……小さなゴーストが散り散りになって逃げていくところだった。戦っていたゴーストも慌ててノロノロ飛び上がり、我先にと離脱していく。
「ゴーストが逃げていく。この調子ですよ!」
「ダンケっ、あとはこいつらを片付けるよっ!」
「ああ、もちろんだ!」
勢いづく冒険者たち。
「冒険者の皆様! 加勢します!」
ケガの少ない兵士が走ってきたが、センチアがそれを振り返って睨みつけた。
「ダメだ! オタク君は下がってろし! ここはあーしらの仕事だよっ!」
「は、お、オタク君? それはどういう……」
「いーからアンタらはハーバードさんたちを守ってなさいっ。あーしらの雇い主が死んじゃったら給料もらえないんだからね!」
「わ、分かりました!」「ハーバード様、こちらへ」
「う、うむ。行くぞグレッグよ」
入り口にいたハーバードとグレッグは、兵士たちに連れられ屋敷の中へ逃げて行った。
「でも冒険者さんが……」
「グレッグ。彼らを信じなさい。モンスター退治のプロ集団だ」
「父上……」
「それにこれ以上兵士に戦わせて、負担が大きくなってはいかん。自分の可愛い兵士より、どこぞの冒険者どもをけしかけておけば安全だ!」
「……父上ぇ……」
一瞬感動したのを返してほしい。そう感じたグレッグだった。すると……。
「シャルロット様、いけません!」
「グレッグ! ああ、グレッグっ!」
激闘はまだまだ続く。深夜の屋敷の庭園で、サニーとワッカーサの剣がぶつかった。
「サニー! 大丈夫なのか?」
「お任せください。私の聖属性魔法ならライカンにでも少しなら効くはずです。……それに、奴の剣は私がよく知っています」
「え、そうなの?」
『よく知っている』とはどう言う意味だろう? 今のナガレは、その意味を知らない。
「そんなことよりナガレさん、貴方はエリートゴーストを止めてください!」
「わ、分かった! 無茶するなよ!」
ここはサニーに任せて、ナガレは仲間達を振り返った。
キィン! ドドーン!
「こなくそっ! シールドクエイク!」
ドッカーン!
「飛ぶ斬撃ーっ!」
「電磁矢、くらえっ!」
シャキーン! ビリビリビリッ!
タネツたちバッファロー組やイーターズも必死で戦っている。小型のゴーストはだいぶ片付いていた。兵士の攻撃で力尽き、小さく悲鳴を上げながら夜の闇へ溶けるように消滅する。が、三体のエリートゴーストはいまだ倒れない。
「ちいっ、奴らの狙いは俺様たちか。……む!」
ブレス攻撃をスライディングで避けたケンガ。ふと空を見上げると……小さなゴーストが散り散りになって逃げていくところだった。戦っていたゴーストも慌ててノロノロ飛び上がり、我先にと離脱していく。
「ゴーストが逃げていく。この調子ですよ!」
「ダンケっ、あとはこいつらを片付けるよっ!」
「ああ、もちろんだ!」
勢いづく冒険者たち。
「冒険者の皆様! 加勢します!」
ケガの少ない兵士が走ってきたが、センチアがそれを振り返って睨みつけた。
「ダメだ! オタク君は下がってろし! ここはあーしらの仕事だよっ!」
「は、お、オタク君? それはどういう……」
「いーからアンタらはハーバードさんたちを守ってなさいっ。あーしらの雇い主が死んじゃったら給料もらえないんだからね!」
「わ、分かりました!」「ハーバード様、こちらへ」
「う、うむ。行くぞグレッグよ」
入り口にいたハーバードとグレッグは、兵士たちに連れられ屋敷の中へ逃げて行った。
「でも冒険者さんが……」
「グレッグ。彼らを信じなさい。モンスター退治のプロ集団だ」
「父上……」
「それにこれ以上兵士に戦わせて、負担が大きくなってはいかん。自分の可愛い兵士より、どこぞの冒険者どもをけしかけておけば安全だ!」
「……父上ぇ……」
一瞬感動したのを返してほしい。そう感じたグレッグだった。すると……。
「シャルロット様、いけません!」
「グレッグ! ああ、グレッグっ!」
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