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第十九話 禍のエースストライカー
撃破、エリートゴースト⁉︎
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(こうなったら、魔力全開するしかありませんね……。多少の無茶は仕方ない)
サニーは心中で覚悟を決めた。魔力が少ない今、それをチマチマ節約して使ってもジリ貧だ。ならば出せる力をフルパワーで発揮して、一瞬で勝負をつける!
(全力を出せるのは、おそらく数分が限界……一瞬に全てを賭ける!)
サニーはキッと目を見開き、エルドラサーベルを高々と掲げた。すると……。
バチバチバチッ……ピシャーンッ!
「ぐわあっ⁉︎」
点滅して消えかけの光が、白い稲妻のように再び輝いた! なんだか刀身まで長くなったように見える……!
「この数分間に、私の全てを賭ける! 勝つのは私だ……悪く思うな、ワッカーサ!」
「クク……無茶しやがる。素直に諦めれば痛くない風に殺してやろうかと思ったが、抵抗するなら仕方ねえな。組織の裏切り者は、俺が潰す! グオォーーンッ!」
緊張と闘気でギラついたサニーの眼差し。それに対抗するように、ワッカーサも体を逸らして大音量で遠吠えした。
「死ね、サニー・ワカセラぁ!」
「死ぬのはお前だっ、ワッカーサ!」
ダッッ!
両者が一斉に駆け出し、その剣がぶつかり合う……!
ガキィンッ!
~☆~☆~☆~☆~☆~
一方、未だ屋敷の庭園で戦うナガレ達。バッファロー・イーターズ・ドルーシバ合わせて十人の冒険者達に攻め立てられ、ついにエリートゴーストが押され始めた所だった。
「ググッ……ギャギャギャーッ!」
ゴォォォォッ!
不気味な口から吐瀉物のように魔力ブレスを吐き出すエリートゴースト。だが狙いのナガレはスライディングで避けた。
「こんなもの防ぐまでもない! お返しだっ、霊感大波ッ!」
ブンッ! フォーーン……!
立ち上がりざま両足を踏ん張って、マルチスタッフを振りかぶる。そして抜刀術のように長棒を振り抜き、半透明の斬撃を打ち出した。
(こいつは本来ゴーストを倒すためのもの……さぁどうだ!)
ゆっくりと、しかし正確にゴーストを追尾する斬撃だが……。
ギュンッ!
「ん⁉︎」
なんとエリートゴーストを捕捉した瞬間、霊感大波の斬撃が急加速。ヒズマの飛ぶ斬撃に勝るとも劣らないスピードで、エリートゴーストの右腕(と思われる部位)を貫いた。
ぐしゃぐしゃっ!
「ギュ……ギャギャーーーッ⁉︎」
すると右腕らしき突起が切断! 真っ黒な断面から、鮮血のように黒い煙のようなものが吹き出した。今回は攻撃ではない、エリートゴーストの苦悶の悲鳴が響き渡る!
「ナガレ、どけぇっ! トドメは俺様に任せろ!」
サニーは心中で覚悟を決めた。魔力が少ない今、それをチマチマ節約して使ってもジリ貧だ。ならば出せる力をフルパワーで発揮して、一瞬で勝負をつける!
(全力を出せるのは、おそらく数分が限界……一瞬に全てを賭ける!)
サニーはキッと目を見開き、エルドラサーベルを高々と掲げた。すると……。
バチバチバチッ……ピシャーンッ!
「ぐわあっ⁉︎」
点滅して消えかけの光が、白い稲妻のように再び輝いた! なんだか刀身まで長くなったように見える……!
「この数分間に、私の全てを賭ける! 勝つのは私だ……悪く思うな、ワッカーサ!」
「クク……無茶しやがる。素直に諦めれば痛くない風に殺してやろうかと思ったが、抵抗するなら仕方ねえな。組織の裏切り者は、俺が潰す! グオォーーンッ!」
緊張と闘気でギラついたサニーの眼差し。それに対抗するように、ワッカーサも体を逸らして大音量で遠吠えした。
「死ね、サニー・ワカセラぁ!」
「死ぬのはお前だっ、ワッカーサ!」
ダッッ!
両者が一斉に駆け出し、その剣がぶつかり合う……!
ガキィンッ!
~☆~☆~☆~☆~☆~
一方、未だ屋敷の庭園で戦うナガレ達。バッファロー・イーターズ・ドルーシバ合わせて十人の冒険者達に攻め立てられ、ついにエリートゴーストが押され始めた所だった。
「ググッ……ギャギャギャーッ!」
ゴォォォォッ!
不気味な口から吐瀉物のように魔力ブレスを吐き出すエリートゴースト。だが狙いのナガレはスライディングで避けた。
「こんなもの防ぐまでもない! お返しだっ、霊感大波ッ!」
ブンッ! フォーーン……!
立ち上がりざま両足を踏ん張って、マルチスタッフを振りかぶる。そして抜刀術のように長棒を振り抜き、半透明の斬撃を打ち出した。
(こいつは本来ゴーストを倒すためのもの……さぁどうだ!)
ゆっくりと、しかし正確にゴーストを追尾する斬撃だが……。
ギュンッ!
「ん⁉︎」
なんとエリートゴーストを捕捉した瞬間、霊感大波の斬撃が急加速。ヒズマの飛ぶ斬撃に勝るとも劣らないスピードで、エリートゴーストの右腕(と思われる部位)を貫いた。
ぐしゃぐしゃっ!
「ギュ……ギャギャーーーッ⁉︎」
すると右腕らしき突起が切断! 真っ黒な断面から、鮮血のように黒い煙のようなものが吹き出した。今回は攻撃ではない、エリートゴーストの苦悶の悲鳴が響き渡る!
「ナガレ、どけぇっ! トドメは俺様に任せろ!」
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