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第二十四話 存続のギルド!
到着
しおりを挟むガラガラガラ……ガタン!
白い馬車と黒い馬車、そして金色のゴテゴテ馬車四台は、ようやくバッファローの町へ到着した。
「なんじゃありゃあ?」
「なんだろうね?」
「わ、眩しいですー!」
「こんなの見てたらメェ~眩がするわ……」
「なんとまあ、実に悪趣味な……」
「ようこんな馬車に乗るわい。ワシゃ恥ずかしくて乗れんぞ」
何事かと、町民がわらわら集まってくる。そして御者さんが扉を開けると、そこからナガレたちが降りて来た。
「とーちゃくっと! いやぁ、五日ぶりくらいか? あ、サキミ降りれる?」
「はい、あ、ありがとうございます」
差し出されたナガレの手を取り、優雅に飛び降りるサキミ。ジョーたちも次々と降りてくる。
「……俺は一週間か二週間ぶりくらいか」
「あーっ! ジョーく~ん!」
それに気付いたアリッサの表情がパァッと明るくなった。タッタッタッ……と嬉しそうに、軽やかな足取りで駆けていく。
「ジョーくんっ! お……おかえりっ。しばらく全然姿を見してくれないんだん……ええっとその、い、意地悪~!」
……が、途中で減速して結局目の前でストップしてしまった。流石に胸へ飛び込んでいく勇気はなかった。
「……悪いな。少し考え事をしていた。だが……喜んでくれ、俺も新しい仕事が決まったぞ」
「へ? どーゆーこと?」
キョトンとするアリッサ。ジョーは目を細めて笑った。
「……俺、冒険者に復帰するよ」
「……えぇぇーーっ⁉︎」
「何ィ! それは本当か⁉︎」
アリッサに続いてルックまで仰天して尻餅をついた。だがアリッサとは違って、ルックはなんだか嬉しそうだ。
「……そんなに驚くようなことか」
「驚くよっ! もうちょっと働かずゆっくりしてくれて良いのに……」
「いやあ、結構結構! んで、まだここにいるのか? いや別に、決していて欲しい訳じゃないけどな。どこか家を借りるなら、俺が案内してやろうと……」
「ルックは黙ってて! あーんもう、ジョー君をヒモにして流れで結婚する計画が……」
「え、言っちゃうのソレ⁉︎」
「あ、し、しまった。口が滑った……」
「アホかバカ姉貴!」
(…………)
とんでもない計画を阻止したところで、ケンガたちも合流。
「よし、ナガレにジョー。俺様たちもギルドへ行くぞ。良い報告ができそうだ」
「あの後私たちも考えてみたんですけど……そうですよ! ギルドが存続することが決定しましたよっ!」
「え、それ本当⁉︎」
「マジですかー⁉︎」
フローレンスの言葉に反応したのはドロシーとイチコさん。今度は二人の表情が明るくなった。
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