崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第二十五話 リベンジ! スカルクリーチャー

とある神話

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「な、なんだとぅ……⁉︎」
「おっと、心配するな。町の人々に危害を加えたりはしない。……いずれ町の全員も、イビル教団の信者となってもらう未来の種だからな」
「く……!」
「司祭様は、町の人間もまとめて皆殺しにしろと仰った。しかし我ら四幹部や、大司祭様はそう思われていない。大司祭様は、誇り高きの信者たるもの、罪の無い人々を傷つけるなと仰っている」
「あ、あしゅたる……?」
 聞きなれない言葉に、眉を顰めるナガレ。するとタオティエはニッと笑って顔を近づけた。
「……お前はジョロウのお気に入りだからな。ナガレ・ウエスト。お前をこれから司祭様の元へ連れていく」
「なぁっ⁉︎」
「あの助平スケベめ。私には、あいつのような男色は分からん……。まあいい。お前が死ぬことはないだろう。……ジョロウの慰み物としてか、はたまた我らの仲間になるか? ……道中よく考えることだな」
「え! ちょ、ちょっ⁉︎」
「……ところで、お前はどのような味がするのだろう。男の娘か……ぜひ一度は喰らってみたいところだが、お前は司祭様の贄。私が食うわけにはいかぬ」
 ……こっちは隠喩でもなんでも無く、言葉の意味通り『食う』だろう。いや、そんなことを言っている場合ではない。
 なんとタオティエはナガレを肩に担いで、そのまま踵を返し歩き出す! 暴れて抵抗したくても、疲れ切った体を動かすこともできない。

「……そうだな。お前に我らが侵攻している主人様のことを教えてやろう。イビル教団がなんと素晴らしい存在か、じっくり聞かせてやる」
 よほどご機嫌なのか、タオティエの口が軽い。まるで昔話をするかのような口調で、頼んでもないのに語り出した。

「我らが主人、アシュタル様。全ての神を殺さんとする『神殺しの神』。かつて天界には、無数の神々がいた。彼らは世界に命を生み出し、それを管理するための存在だった」
「…………」
「だが時が経つに連れて、神々の職務に怠慢が現れ始める。人間の世は乱れ、天災が日夜続いた。それを止めたのがアシュタル様だ」
「えっ?」
「……アシュタル様は、怠惰な神々を殺し続けていった。多くの役立たずの神が、イシュタル様によって殺された。しかし、最終的には全ての神を統一する統領である八大神に敗北し、とある神によって封印された」
 そう言って、タオティエはナガレの顔をチラリと見た。

「……転生の大女神リバイア。この世界に『転生者』なる存在を招き、ある時は凄まじい発展を、ある時には大きな世の乱れを招いた存在。これによってアシュタル様は封印された」
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