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第二十五話 リベンジ! スカルクリーチャー
退院
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そうして一週間経ち、ついに解放されたナガレ。緑のスカーフにレザージャケットの上に横縞Tシャツとスキニージーンズといった普段着スタイルで外に出る。
「報酬は結構。毎度の如くギルドの経費で出して頂いた。後でちゃんとお礼を言っておくんだぞ、ミスター・ウエスト」
「ありがとうマディソン! それじゃ、ギルドに行ってくるよ!」
そういえば、早速ギルド壊滅の危機であった。ナガレが負傷離脱すれば、その瞬間にギルドはおしまいである。全員危機感が無かったが、危ないところだった……。
と言う訳で、ギルド代わりの高級テントへやってきたナガレ。建物の方は相変わらず工事中だが、見た感じ結構出来上がっていた。もうすぐ新しいところでいけそうだ。
コンコン、ガチャッ。
「ちゃーすマスター! 医療費負担して頂いちゃって、申し訳ありません」
「あ、ナガレ君! 良かった、退院できたんだな」
「おお、復活したようで何よりじゃ」
いつも通りレンとアルクルが迎えてくれる。二人ともナガレを見ると、表情が明るくなった。
「そうそう。バンドってヤツから全て聞いたぜ。……あんにゃろう、この町にいたのか」
「ああ。だけど他の人に変身してるから、見かけでは分からないって言ってた。……ああっ、そ、そうだ!」
ナガレの顔色が変わった。そして猛ダッシュでレンに駆け寄り、果物を優しく掴むように、その両頬に手を添える。
「ふぇっ? な、ナガレ君、何を」
至近距離でじっと見つめられて、レンの頬がほんのりピンク色になった。
「…………」
何かを察したアルクルは、静かに後ずさって出口へ向かう。だが次の瞬間……。
「ダメだ、見分けがつかない……これならどうだ!」
むにむにむにむに!
「ひゃっ、やっやめてくれ~!」
突然頬を軽くつねったり揺さぶったり、いきなり乱雑に扱い始めた!
「ちょっおいナガレ君⁉︎ そんなイチャつき方なんて見たことねぇぞ!」
「アルクル! この人ホントにマスターなの⁉︎」
むにむにむに!
「ふぐ~ひゃめひょ~!」
「おいどう言うことだ説明してくれ!」
困惑するアルクル。……すると突然ナガレは、近くにあった椅子の背もたれを掴み持ち上げた!
「ぎゃあぁぁぁ⁉︎ ナガレ君! 乱心したか⁉︎」
「や、やめろ! 一体どうしたのじゃ!」
急に殺意を激らせたナガレを見て、怯えて頭を抱えるレン。
……だが、それを見たナガレは急に椅子をゆっくり下ろした。
「……うん、マスターは本物だ」
「は、はぁ?」
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