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第三十二話 狐の威を借る虎
懐かしのリーダー
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「……でも、頑張ってるんだろ? なら良かったじゃないか」
白肌でミディアムショート髪の、イケメンハンサムナイスガイなリーダー・マックィーンだ。半袖のシャツにちょっと高級なレザーパンツを履いている。
「まぁそうだけど……。俺様はナガレたちの仲間として大切なのかなぁって、時々考えるんだよな」
「うんうん」
「フローレンスの奴はどうしてもいけすかないんだが、もしかしたらそれがチームの和を乱してるんじゃないかっていつも考えちゃって……でも話しても結局喧嘩になるし……」
ブルーな気分のケンガを前にしても、マックィーンは真摯に話を聞いてくれた。見た目は物腰柔らかな好青年でも、れっきとした冒険者パーティのリーダーなのだ。
「僕はケンガのチーム……エフォーツだっけ? そのことはよく知らないんだけど。……きっとナガレ・ウエストさんなら、はっきり言うんじゃないかな」
「そうかねぇ……?」
「本当に迷惑だったら、はっきり伝えると思う。それがチームの、そしてケンガのためだから。友達に文句を言うのは辛いことでもあるけど、それでもナガレさんならはっきり口にするよ」
「つまり……そうは思ってない、か。……そうだといいなァ」
ちょっと気分が晴れてきたケンガ。ホッと一息ついて顔を上げた。
「すまねーな、リーダー……じゃなくてマックィーンさん。俺様との再会は、感動的なものじゃあなかったみたいだ」
「ははは……呼び捨てでいいよ。ドルーシバで一緒だった時は、もっと偉そうだったじゃないか」
珍しく頭を下げるケンガ。ギルドマスターのレンにも大胆不敵な態度を取るケンガでも、世話になったマックィーンには礼儀正しい。
「……そういえば、俺様はマックィーンさんたちドルーシバがタイガスに来てるって噂を聞いて、ここまでやって来たんだ。仲間たちは一緒じゃないのか?」
「お! ……実はいい知らせがあるんだ」
ケンガの問いに、マックィーンはニコッと微笑む。
「え、なになに?」
「ふふふ、それは……僕たちもついに『キンテツ村冒険者ギルド支部』が、公式に認められたんだ。つまり念願のキンテツ村ギルドが出来たんだよ!」
「お、おぉ……! やったな、マックィーンさん!」
なんとドルーシバきっての願いであった、冒険者ギルドがついに完成した!
「屋根もないようなオンボロだったのに、ついに成し遂げたんだな」
「ああ。最も、今はまだ綺麗とはいえ小さな建物だけどな。領主様が僕たちの願いを聞いてくれて、推薦してくれたんだ」
白肌でミディアムショート髪の、イケメンハンサムナイスガイなリーダー・マックィーンだ。半袖のシャツにちょっと高級なレザーパンツを履いている。
「まぁそうだけど……。俺様はナガレたちの仲間として大切なのかなぁって、時々考えるんだよな」
「うんうん」
「フローレンスの奴はどうしてもいけすかないんだが、もしかしたらそれがチームの和を乱してるんじゃないかっていつも考えちゃって……でも話しても結局喧嘩になるし……」
ブルーな気分のケンガを前にしても、マックィーンは真摯に話を聞いてくれた。見た目は物腰柔らかな好青年でも、れっきとした冒険者パーティのリーダーなのだ。
「僕はケンガのチーム……エフォーツだっけ? そのことはよく知らないんだけど。……きっとナガレ・ウエストさんなら、はっきり言うんじゃないかな」
「そうかねぇ……?」
「本当に迷惑だったら、はっきり伝えると思う。それがチームの、そしてケンガのためだから。友達に文句を言うのは辛いことでもあるけど、それでもナガレさんならはっきり口にするよ」
「つまり……そうは思ってない、か。……そうだといいなァ」
ちょっと気分が晴れてきたケンガ。ホッと一息ついて顔を上げた。
「すまねーな、リーダー……じゃなくてマックィーンさん。俺様との再会は、感動的なものじゃあなかったみたいだ」
「ははは……呼び捨てでいいよ。ドルーシバで一緒だった時は、もっと偉そうだったじゃないか」
珍しく頭を下げるケンガ。ギルドマスターのレンにも大胆不敵な態度を取るケンガでも、世話になったマックィーンには礼儀正しい。
「……そういえば、俺様はマックィーンさんたちドルーシバがタイガスに来てるって噂を聞いて、ここまでやって来たんだ。仲間たちは一緒じゃないのか?」
「お! ……実はいい知らせがあるんだ」
ケンガの問いに、マックィーンはニコッと微笑む。
「え、なになに?」
「ふふふ、それは……僕たちもついに『キンテツ村冒険者ギルド支部』が、公式に認められたんだ。つまり念願のキンテツ村ギルドが出来たんだよ!」
「お、おぉ……! やったな、マックィーンさん!」
なんとドルーシバきっての願いであった、冒険者ギルドがついに完成した!
「屋根もないようなオンボロだったのに、ついに成し遂げたんだな」
「ああ。最も、今はまだ綺麗とはいえ小さな建物だけどな。領主様が僕たちの願いを聞いてくれて、推薦してくれたんだ」
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