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第三十三・五話 VSラグナロク・無百
…の続き
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「へいへいそうですねっと。そして三人目は、妖炎のシルヴィア。燃え上がるような情熱の炎を操る魔法使いだ。アイツはとにかく体力自慢で、ちょっとやそっとの攻撃じゃ大したことにゃならねえぜ」
「体力自慢の女性ですかー。……それにしてもシルヴィア。オタクが好きそうな名前ですねえ。きっとおっぱいも大きなキュートヒロインガールなんでしょーね」
ドヤ顔で予想を語るシルバー。しかし、レンとアルクルは一瞬顔を見合わせる。……そして、無言で歩き出した。
「え、違うんですかー? シルヴィアなんて王道にかわちい名前、薄い本がたっくさん出るくらい媚び媚び盛り盛りムチムチガールって相場が決まって……」
「……いや、まぁうん、そうだな。ん、媚び媚で盛り盛りでムチムチだよ、ああ。可愛いんじゃないか、そうだよな。うん」
「確かに、そうじゃな。可愛いと思うのじゃ。とっても可愛いぞ」
「なんですかっその反応⁉︎」
ズレたキャラを忘れるくらい驚くシルバー。
「んで、次はペネロペ。氷盾のペネロペだ。万年凍結の氷で作られた再生する鎧と、雪山の力を封じ込めたギガントシールドを使う。おっかねえ女だ」
「へぇー、そうなんですねー」
ギガントシールドとは、タネツが使うスパイクシールドよりもさらに大きく重い。まるで巨大な壁を手に持つような大盾は防御力抜群だが、それゆえに凄まじい重さである。使い手を選ぶ武器だ。
「コナキ地方のとある軍隊に所属してたらしく、生真面目で融通の効かない軍人だってよ。ラグナロクのタンク役を務めてるな」
「ほーん。次は……?」
もはや尾行などそっちのけで、興味津々なシルバー。アルクルもだんだん話し続けて得意げになってきた。
「へへへ、まぁ慌てるなって。六連星のあと二人も解説してやっからさ。お次は……」
「……待つのじゃ二人とも」
「はい?」「うん?」
レンが二人を止めた。よく見るとナガレとジョーが立ち止まっている。まさか気づかれたか……とそちらをよく見ると、二人の前に何者かが立っていた。
~☆~☆~☆~☆~☆~
「……ナガレ、ヤツだ」
「アイツがそのモモ・ウラシマかっ!」
オレンジ色の夕日をバックに、二人の前に立ちはだかる人影。逆光でシルエットが黒く見える。
「……やっぴー、ナガレ・ウエスト。それにジャック・ハルバード」
その人物は気さくに手を振る。ジョーの昔の名前を知るものは少ない。
「……その名は捨てた。ご無沙汰だな、モモ」
「体力自慢の女性ですかー。……それにしてもシルヴィア。オタクが好きそうな名前ですねえ。きっとおっぱいも大きなキュートヒロインガールなんでしょーね」
ドヤ顔で予想を語るシルバー。しかし、レンとアルクルは一瞬顔を見合わせる。……そして、無言で歩き出した。
「え、違うんですかー? シルヴィアなんて王道にかわちい名前、薄い本がたっくさん出るくらい媚び媚び盛り盛りムチムチガールって相場が決まって……」
「……いや、まぁうん、そうだな。ん、媚び媚で盛り盛りでムチムチだよ、ああ。可愛いんじゃないか、そうだよな。うん」
「確かに、そうじゃな。可愛いと思うのじゃ。とっても可愛いぞ」
「なんですかっその反応⁉︎」
ズレたキャラを忘れるくらい驚くシルバー。
「んで、次はペネロペ。氷盾のペネロペだ。万年凍結の氷で作られた再生する鎧と、雪山の力を封じ込めたギガントシールドを使う。おっかねえ女だ」
「へぇー、そうなんですねー」
ギガントシールドとは、タネツが使うスパイクシールドよりもさらに大きく重い。まるで巨大な壁を手に持つような大盾は防御力抜群だが、それゆえに凄まじい重さである。使い手を選ぶ武器だ。
「コナキ地方のとある軍隊に所属してたらしく、生真面目で融通の効かない軍人だってよ。ラグナロクのタンク役を務めてるな」
「ほーん。次は……?」
もはや尾行などそっちのけで、興味津々なシルバー。アルクルもだんだん話し続けて得意げになってきた。
「へへへ、まぁ慌てるなって。六連星のあと二人も解説してやっからさ。お次は……」
「……待つのじゃ二人とも」
「はい?」「うん?」
レンが二人を止めた。よく見るとナガレとジョーが立ち止まっている。まさか気づかれたか……とそちらをよく見ると、二人の前に何者かが立っていた。
~☆~☆~☆~☆~☆~
「……ナガレ、ヤツだ」
「アイツがそのモモ・ウラシマかっ!」
オレンジ色の夕日をバックに、二人の前に立ちはだかる人影。逆光でシルエットが黒く見える。
「……やっぴー、ナガレ・ウエスト。それにジャック・ハルバード」
その人物は気さくに手を振る。ジョーの昔の名前を知るものは少ない。
「……その名は捨てた。ご無沙汰だな、モモ」
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