【白銀の黒帝:21】元皇族らしけど、自由に生きたい

八木恵

文字の大きさ
4 / 85
1章:少年編

わずかな自由な時間 後編

しおりを挟む
今、俺は、アウルと湯船に浸かっている。 
牢屋に戻る前に、この小屋で風呂にはいる俺だ。 俺は独りで浸かりたいのに、アウルはいつも勝手にはいってくる。
しかも、アウルはしっかり後ろから俺を抱きしめていて、アウルの胸がおもいっきり背中にあたっていて柔らかい感触がする。 
「アウル、なぜ一緒に風呂にはいってくるんだ?」って必死になって平然をよそおう俺。
「ご主人様に、女として見てもらうためですわ。」といい、俺の耳元で「ご主人様って、14歳までは成長しないって思ったら、年齢関係ないかなって」って言われた。

「お前の言う通り、俺の第二成長は14歳からみたいだが、なぜ俺は鳥を女として見なきゃいかんのだ」
「えー、人化できる雷鳥なんて珍しいのにー」と騒いでいる間に風呂からでて、もと来た時に着ていた服に着替える。

そのまま出口に向かいながら「アウル、またな」というと、アウルが俺を抱き寄せて「もうジョアンナさんは」という。
「アウル!」というとアウルは黙って俺を離して「お気をつけて、ご主人様」って声だけ聞いて俺は小屋の扉を開ける。

俺は、扉の外にでて小屋を次元ボックスにしまい、牢屋に戻る。

牢屋に入る時は、手錠と足枷がつけられて、首輪を外す前に兵士達に殴る蹴るの暴行をうけ、やつらが気が済むと首輪を外してもらえる。 だいたい気を失っている。

翌朝、冷水で起こされる。繰り返される俺の日々。
午前中は、フレディ達の魔法の的か、剣術の攻撃相手っていても無手の俺は重りをつけさせられてほとんど無抵抗の状態で暴行を受ける。 朝と夕方以降は、兵士達の憂さ晴らしの暴行を受ける。 つまり、午前と夕方以降はいつもそんな感じに扱われてる。 日中のみ森へ放置され、アウルと訓練するというのが母さんことジョアンナと引き離されてからの俺の生活だ。

なぜ俺が、こんな生活に耐えてるかって、一応義父にあたるこの家の当主に、母さんの命が握られているからだ。 現在、とある事がきっかけで人間と魔大陸の魔族との間で小競り合いが起こっている。 人間社会にとって魔族は脅威でかつ迫害対象で、魔族と及ぼし人間でさえ即処刑対象となっている。

母さんは魔族である事を隠していた。この家の当主が母さんに一目惚れして、乳飲み子の俺もいたことから側室としてはいった。 正妻よりも寵愛を受けるもんで、正妻は嫉妬しただろう。 
俺は、知っているが、フレディとクレアは、本当はここの当主とジョアンナの子だ。 が、正妻の子としている。 母さん曰く正妻は、妊娠しても産まれた子供は皆数日中で亡くなってしまうらしい。当主が取り替えいると。 どっちが本当かは知らないが、あいつらの魔力の質は人間だ。
ただ問題がおきたのが、第三子の時だ。 陽褐色の肌の子供が産まれてしまい、母さんが魔族ということが当主にバレたのである。

第三子は、その場で兵士により殺害されたみたいだ。 母さんも処刑を覚悟したのだろう。 
あの夢は、きっとその時の出来事だ。 でも、俺は知っている、母さんは今もあの別邸で生きている。 当主は、側室にしたのが魔族といのを隠したいのだろう。 まぁ俺もその時は小さくてわからなかったけど、結局母さんを生かすという約束を守るかわりに、日中は森で、夜から朝は牢屋にいることを強要され、今もしている。

俺が魔族かって。 俺は、魔族だ。 でも、検査されても、人間は俺が魔族と言う事はわからない。 
俺にかけられてる呪詛のお陰で、魔力の質は人間だ。 耳にイヤーカフが付いていて、俺以外はずせない。 今の俺の髪色は暗い銀髪で、瞳の色は焦げ茶で、肌の色も人間と同じだ。 イヤーカフを外した俺は、髪色は紺で、瞳の色はワインレッドで、肌は陽褐色で、角も2本ある。 ちなみに、羽もコウモリ型で片羽50CMある。羽だけは隠せないのでしっかり収納してある。

ちなみに母さんは実の母親ではない、あの日に言われた。 アウルにあの小屋ではじめてあった日に、俺はクソオヤジの事を知った。 アウルに説明されたっていうのもあるし、手紙やらがしっかり残されていた。 俺の親父は、デオドル・ドラーティオ。 魔大陸の元皇太子。 一応俺は、元王族ってわけだ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

コミカライズ決定!【完結】魔王様、溺愛しすぎです!

綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
ファンタジー
コミカライズ決定です! 詳細は許可が出てから改めて発表しますので、しばらくお待ちください(*´꒳`*) 「パパと結婚する!」  8万年近い長きにわたり、最強の名を冠する魔王。勇者を退け続ける彼の居城である『魔王城』の城門に、人族と思われる赤子が捨てられた。その子を拾った魔王は自ら育てると言い出し!? しかも溺愛しすぎて、周囲が大混乱!  拾われた子は幼女となり、やがて育て親を喜ばせる最強の一言を放った。魔王は素直にその言葉を受け止め、嫁にすると宣言する。  シリアスなようでコメディな軽いドタバタ喜劇(?)です。 【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう 【表紙イラスト】しょうが様(https://www.pixiv.net/users/291264) 挿絵★あり 【完結】2021/12/02 ※2025/12/25,コミカライズ決定! ※2022/08/16 第3回HJ小説大賞前期「小説家になろう」部門 一次審査通過 ※2021/12/16 第1回 一二三書房WEB小説大賞、一次審査通過 ※2021/12/03 「小説家になろう」ハイファンタジー日間94位 ※2021/08/16、「HJ小説大賞2021前期『小説家になろう』部門」一次選考通過作品 ※2020年8月「エブリスタ」ファンタジーカテゴリー1位(8/20〜24) ※2019年11月「ツギクル」第4回ツギクル大賞、最終選考作品 ※2019年10月「ノベルアップ+」第1回小説大賞、一次選考通過作品 ※2019年9月「マグネット」ヤンデレ特集掲載作品

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

おばちゃんダイバーは浅い層で頑張ります

きむらきむこ
ファンタジー
ダンジョンができて十年。年金の足しにダンジョンに通ってます。田中優子61歳

クラス転移したからクラスの奴に復讐します

wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。 ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。 だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。 クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。 まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。 閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。 追伸、 雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。 気になった方は是非読んでみてください。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

処理中です...