【白銀の黒帝:21】元皇族らしけど、自由に生きたい

八木恵

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2章:魔大陸編

西の街での生活

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オヤジに会ってから間も無く半年経過。
俺 ギースの身長は、153cmになった。 俺の今の姿は、混魔族仕様で、濃紺の髪に瞳も濃紺で、容姿レベルも下げている。

俺は、世話になっている宿の食堂で、ふさぎこみながらエールを飲んで、タバコをすっている。 
10代後半の混魔族の世話好きそうな可愛らしい少女が、俺の前に仁王立ちしてるよ。
「ギースちゃん、何度いったらわかるの。 未成年でしょ」
って言われても俺はエールを飲んでる。
「別に関係ねぇーだろ。 酔わねぇーし。 それに、ロブだってそこで笑ってるだけじゃねーか。」って俺。
「もう、おじいちゃん笑ってないで、何とか言ってよ」って少女。 ロブの孫だ。
ロブが俺の隣に座ってきた。
「ギースは、ここじゃなきゃ飲めねぇーしな。」と笑うロブ。

「うるせぇーな。 全てあのクソオヤジのせいだ! 初級のダンジョンマスター倒すまでは、ここ以外の酒禁止ってなんだよ」と不貞腐れてると俺だ。 そう、模擬戦でオヤジとの勝負にまた負けたからだ。
「ギース、嘘言うな。 お前、ギルドランクまだDだろー」って他の宿の常連たち。
「その年齢でDはまぁまぁだけどな」と笑う他のやつらだ。

「リナ、ギースにエールもってきてやれ。」ってロブが孫にいってくれた
「もう、おじいちゃんったら」といいながらキッチンへ向かうリナ。

「んで、今日もダメだったのか?」って、ロブが小声でいってきた。
「あー、あとちょっとだけんどよー。 使う魔術検討中。」といい、タバコの煙をはきながらいい、テーブルの下で魔石でいっぱいの小袋をわたす。
「中級のか?」
「あー、中級の45階層のだ」
「いつも悪いな」って言われた。
「別にいいよ。 俺、金、殆どつかわないし。 まぁ、最初に来た時は、金もしらなかったけどな」って言っておいた。
ようやくリナがエールもってきてくれた。 遅いんだよ。
「本当よ。 おじいちゃんが一般常識ないっていってきたけど、硬貨もしらないし、お金も、もってないし、買い物もしたこともないなんてね。」ってリナに言われた。
「しょうがねぇだろ、ど田舎の自給自足にいたんだからな」って言っておく。
「まぁ、少しはマシになったしな」ってロブに言われた。 正直どうでもいい俺。

なんで、俺がこんな所にいるかっていうと、俺は、オヤジとの勝負に負けたため、人間社会の学園にあと1年後には入学しなきゃいけない。 だが、いろいろ手続きがあるということで当面待機となった。 
俺はなんなら未開拓地へいこうとしたが、あまりにも一般常識がないということから、西の街のギルドとこのロブが経営している宿に預けられた。 ただ、俺がオヤジの子供だとバレないように、混魔族に変装して、かつギルド任務は受けず、ダンジョンに通えというオヤジの指示で、この街からダンジョンへほぼ毎日転移でかよってるわけだ。

魔石をロブに渡したのも、オヤジ達の活動資金に回すらしい。 俺は、月金貨1枚をもらってるが、殆ど使っていない。 本はというと、小屋の書庫の本のほうが面白し、それにごくたまに図書館にいくぐらいだ。


それから2週間後、俺はようやく初級ダンジョンマスターを倒した。 倒れながらサムズアップしてたのは気になったが。。 その時、呪詛も1個解放された。 あと最後の1個だ。

◇◇◇
Side:シュン

俺といつものメンバーは、神獣竜界の深層の森のログハウスで、バーベキューをしている。 肉を頬張ってるシリル。
「この前、魔大陸の初級ダンジョンマスターとこいったんだぞ。 そしたら、最近子供が毎日挑戦にきてるってきいたら、ギースだったぞ。 次の制御が外れるくらいのレベルで戦ってもらうようにしたら、倒したみたいだぞ」ってシリル。
「ヘェ~、ギースもちゃんとやってんな。」って俺。 

「んじゃぁ、次は中級だな」
「おう、すでに頼んであんぞ。」ってシリル。

本当、シリルって、こういう時に限っては抜けずにしっかりしてんだなって心の中でつっこんでおいた。
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