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3章:学園都市編

2度目の学生で、行軍へ参加 前編

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行軍の日。
A組 B組 D組で、E-G組は次の週。 護衛兼採点者となるギルド隊員の人員の問題もある。 
クラス毎2班にわかれそれぞれの目的地へ向かう。 目的地には3日後の正午までに到着しないといけない。 全てのルートで必ず森を通り街道は通らないようになっている。

各班にギルド隊員3名がつくが、あまりも危険な時だけ助け、それ以外は口出ししない。
 
俺たちは、外装で剣を腰に下げておいた。 俺は私服で行こうとしていたが、リンが止められた。 他は貴族っぽい軽装鎧だ。 私服だったら更に浮いているが、今の恰好でも思いっきり浮いている俺たちだった。

ライナスがリーダーで地図をみて周りと話している。 今回ライナスには、一緒に行くが助言も助けもしない、俺とリンはいるようでいないと思ってくれと既につたえている。 ちなみにイズミは違う班である。

ギルド隊員の3名が俺たちの所にくる。
「やけに軽装だね。 テントも食料もないとは。」
「結構、野宿はなれています。 2泊で、森の中なら現地調達でいいし、非常食と飲み物と調味料は持ってきました。 寝るのだって、木の上でいいですから」と肩掛けバックをみせながらいうリン。
「俺達は一緒にいるようでいないと思ってくれ。 俺、女性恐怖症のせいで集団行動もできねぇんだ。」と俺がいい、さらに「やつらの後ろをのんびりついていくし、いかないかもしれないが、俺らはことは無視して居ないものと扱ってくれ」と俺はニヤと笑う。

ギルド隊員の人達は、仕方なしって感じの表情だった。

◇◇◇
Side:ギルド隊員たち

ライナスがルートを決めたようだ。 行軍がはじまる。
貴族の多い集団で森に入ってから進みが悪い。 ライナスがみんなを励ます。 魔物にはラッキーなのか出会わなかった。 あまりの疲労でこれ以上進んでも意味がないとライナスが判断し野営の準備に取り掛かる。1/3も進んでいない。

俺たちギルド隊員がテントを張り終えても、生徒達はまだはれない。
名門で、お貴族様の子息子女が多いというので、仕方ないのかもしれない。

するとライナスが外装を着ている女生徒に何かはなし、また何人かの生徒を連れて女生徒の所へつれていくと女生徒が何かを説明をする。 ライナスは、テントの張り方を聞いたようだ。 夕食は、みんな保存食を食べ始める。 俺たちギルド隊員も同じく保存食を食べながら、生徒達の様子を確認する。

するとウサギと鳥、魚を抱えて外装をきた男子生徒が戻ってきた。

全員が注目している。 するとライナスが男子生徒に「いないと思ったら、どこいってた?」と聞いていた。「食料調達だ。 お前らも食べたい?」と聞くと、「出来れば」ライナスがいう。

すると、男子生徒が、外装をきた女生徒に「リン、鹿がいたから狩ってくるわ。 これ捌いといて。」と言い残しまた森の中にはいっていく。  数十分後、鹿一頭、人数分の魚を捕まえてきたのには、生徒達もそうだが、俺たちギルド隊員達も唖然とするのだった。。 

その後、2人は綺麗に捌き、処理し、石を鉄板がわりにして焼き、魚はナイフで削った棒に刺し焼き始める。

いつの間にかタバコをふかしてた外装をきた男子生徒が、「ライ、出来たぞ。 んで、お前らここで食え。 あと、肉足りなきゃ、その葉っぱに乗せてある。  好きなだけ食いな。 フォークなこれ。 ギルドの人に振る舞うならよんでやれ」といって、離れた所に移動し自分達は食べ始める。

ライナスの合図で肉を頬張る生徒達。 俺たちギルド隊員も混じり堪能するのだった。 
ギルド隊員の俺がライナスに聞く。
「彼ら慣れすぎじゃ?」と聞いたら「俺もさっき女生徒リンさんに聞いたんですげど、グラント君 さっきの彼ですが、成人する少し前まで森の中で変わり者の叔父さんと暮らしていたらしいです。 狩りが当たり前だったみたいです。 もともと一緒に行動するつもりは無かったんですが、あまりにも疲れている俺をみて今回だけ肉を用意してくれたんですよ。 あの人、そーとー変わり者です。 俺以外クラスでも話しませんし、隣にいる彼女といつも一緒です。 食事も離れるんです。」とライナスに説明された。

「だから入るけど居ないか。」と俺は最初にあったときの事を思い出した。
「してもうまいな」と他の仲間であるギルド隊員がうまそうに肉をほおばっている。
確かにうまい。 それから満足いく量がみなに行き渡るのだった。

夜、誰も見張りがいない。 火も消えそうだ。 夜間の襲撃が来ないことを祈る。

◇◇◇

俺シュンも同じことを思っていた頃、俺はさっさと快適なツリーハウスにいる。 
索敵して、今のところ近くに魔物はいない。 もし万が一死んだらそれはしょうがない。 
俺は、そう考え、俺はタバコの火を消して、リンと楽しい夜の時間だ。
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