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3章:学園都市編

2度目の学生、学年1年目の長期休暇中

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それからさらに1ヶ月後、学園の寮に戻った俺とリン。 

寮に戻る前に、王都に3週間滞在していた。 ギルドの討伐やら、墓参り、王都散策などしていた。
俺たちが寮に戻った数日後ライナスも戻ってきたので、訓練前の準備運動をさせながら、宿題の内容を確認する。 

俺は確認しながら、「リン、ライと軽く組手してやって」と指示しておく。
20分後、その様子を見てようやく基礎の基礎ができたみたいだ。
「やっと魔力コントロールがましになったな。 休暇中もサボってなかったみたいだな。 次の段階だな。 空歩と身体強化の部分な。」
俺がタバコに火をつけて一服する。

「空歩は、俺のは独自だから、リン、見本みせてあげろ」
俺はリンに頼むと、リンが頷きながら、タンタンと訓練場内で見えない階段を駆け上がるように空中を空歩で駆け上がり、降りるのだった。

そんなリンの空歩を見たライナスが、ものすごく驚いている。
「え! 空歩って、竜騎士のみに伝わるってやつじゃ」

「はぁ、なんだそれ! あれ、普通の風魔法だぞ。 しかも初期だ。 足に風の塊つくって、それを踏み台する。 お前もやってみろ!」 俺は逆に、ライナスの発言に驚いた。

俺の言葉で、ライナスも空歩の練習を始める。
しかし、ライナスは勢いあまって前のめりになったりする。 その様子に俺は爆笑するが、ライナスは必死だ。 リンの見本を何度もみて、ライナスがなんとなく出来るようになるまでに1日かかった。
その後は、部分強化習得のためひたすら模擬戦。 魔力がなくなるまで初級魔法うたせたり、永遠とダッシュだ。

◇◇◇
後期開始数日前の事。

「まぁ、こんなもんかな。 あとは学園はじまってからだ。 日課以外は、後期始まるまでは休みな。」

こうして、約20日にわたる地獄の訓練がおわる。 その間ライナスは文句は言わない。 ひたすら寡黙に努力するのだった。 ライナスがシャワーを借りてリビングに来ると食事が用意されていた。

エールを渡されるライナス、初めてのお酒を飲んだようで苦い顔をしている。
「師匠、これ毎日呑んでるんすか? 飯はすごく美味しいです。」といわれた。 
「成人になったら酒のんでいーじゃん。 うまいだろ。 そのうち酒はうまく感じるよ。」といっとく。
少しだけ大人の階段を登るライナスだった。

「後期なんだけどよ、日課と勉強しっかりやれば、竜騎士科には今のまま継続すればいけんだろ。 あとは、模擬戦しながら防御魔法と纏いかな。 あと中級魔法ぐらいか。 ついでに念話も必要か。 なんで、後期は日課以外は週1日、日曜だけでいいぞ。 とりあえず、基礎は出来たしな。 あとは、2年になって竜次第でお前の属性が増えっから、それ次第で戦術がきまる。 もの足りない時は相手してやるよ。」

後期の方針を俺が伝えると、承諾したようでライナスは頷いていた。
俺がタバコに火をつけながら、一服する。

「俺は、他人との連携や指揮は教えられん。 後期にある行軍があるみたいだな、それでで学べ」というと、ライナスは「はい」と素直に返事する。 うん、これで終わりと思っていた。

「シュン、私達も行軍に参加するんですよ。 団体行動ですよ。」と言われ、「まじぃで。 サボれねぇの?」俺が肩を落とすと、リンがとどめを指す言葉をいう。
「成績に響くらしいです。」

ライナスはそんな俺を見て、ニヤニヤ笑っていたが、その前に俺は溜息しか出なかった。。
行きたくない。。
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