【不遇転生：４】悪役子息と婚約者 ～俺はまた悪役子息に転生した～

2章：学園編

私も学園に入学しました。 後編

バラク商会の仕事をネタに私ユキアナは、セオドリックが開く勉強会の参加をお断りしましたの。

「え！　ユキアナ様は、バラク商会と関係があるんですね。」ってフローレア。
「王都近郊じゃないと知らないかもしれないが、ユキアナの父親はバラク商会の会長なんだよ。」ってセオドリックが自慢げにいう。　なんであなたが自慢げに言うのかしら。
「そうだったんですね。　ホワーズ領の家具や最近ではミュージックボックスの設計や発注いただいているのが、バラク商会系列の商会ですので驚きました。」ってコロコロ表情が可愛らしく変わるフローレア。
「キンバリー子爵も同じく、装飾のデザインの発注も全てバラク商会系列です。」って目を輝かしていうエリオット。

まぁ、家具工房建設やら家具の売り込みは裏でカラスが動いていた。　実際蓋を開ければロイですが。　ミュージックボックスは、ロイが試作してデザインは私です。　ロイは前世では音楽に無関心でしたが、今世の母親の影響でピアノとバイオリンは楽士レベル。　セシリア義母様にお会いした時に弾いてくれました。
「ええ、精巧な作りができる職人が多くいると聞いて発注いたしましたの。　注文通りの出来で父も満足してますわ。」って言っておいた。

「おかげで、僕は婚約者にプレゼントしようにも、人気のものは全てバラク商会でね、受け取ってもらえないんだよ。」ってセオドリック。　誰があなたの贈り物もらうものですか。　今着けてる髪飾りは、ロイが作ってくれた1点物。
それに、ネックレスに巻いている指輪は、この世界ではないけど、前世でお互いに交換した結婚指輪をロイが再現してくれたの。　私のほうの宝石は金で、ロイがもっている宝石は黒曜石。　指輪の鉱物はオリハルコンってこれまたこの世界にない物。
ロイの次元ボックスに入ってたらしい。

そんな会話しつつ、教室へ戻ろうとしたわ。
「ユキアナさんは、婚約者がお優しいて羨ましいです。」ってフローレア。
「エリオット君が優しくないのかしら？」って突っ込んでおいた。
「え！　エル君は優しいです。　ロイス様は、いつも酷い事ばかり言われそうで怖くて、何も言えません。」って瞳うるうるしていう。　うざいわ。
「話しもせず、妄想で言うのは相手に失礼ですわ。」
私とした事が、ついついロイの文句を言われて言ってしまいましたわ。
「ユキアナさん、酷い。」
あら、私も悪者ですわね。
「ユキアナ、フローレア嬢が可愛そうじゃないか。　ロイス君は目つき悪いし横暴だ。　誰だって怖がるさ。　ユキアナみないに強い女性ばかりじゃないんだ。　君もフローレア嬢を見習って少しは可愛げがあったほうがいいよ」ってセオドリック。
「あらすみません。　生まれつきですので。　先に失礼しますわ」って礼をして先に教室に入ったわ。
本当、相手にしているだけ時間の無駄ですわ。

◇◇◇
「あの、私、ユキアナさんを怒らせたのでしょうか？」ってユキアナが去った後、フローレアがセオドリックに聞くのだった。
「無表情だから感情がわからないんだよね。　まぁ気にしないで」って慰めるセオドリックっだった。
「はい。　ただ目線が冷たくて怖かったもので。。」っていうフローレアだ。
「レア、君は優しいから、感受性が強いんだ。　いつも通り、兄上になにか言われば僕かマックベインの所にきなね」って頭を撫でるエリオット。
「はい。」っていう。
「ユキアナが言ってくることは無いと思うけど、もしもの時はフローレア嬢、僕を頼っていいから」っていうセオドリックだ。
「はい、心強いです。」って笑顔を見せるフローレアであった。

その笑顔を見て、男性陣みないい気分になる。　なんせ、思春期だ。　可愛い女の子に無垢な笑顔を見せられれば、ドキッとしないわけがない。

そんな会話がされているとは知らない、ロイス、ユキアナである。