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2章:学園編
義弟と会話するはめに 中編
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自暴自棄になって大泣きしてるエリオットを地べたに座らせた俺。
まさか大泣きするとはな。
「お前の悪い所は、周りを見て無いって所。 一点に集中しすぎだ。」
「ぐすぅ、どういう事ですか?」
「キンバリー子爵家は、公爵家の庇護必要か?」
「勉強会で、階級的に普通は公爵家なり王家の管轄に入るのがいいって」
あー、刷り込まれたのか。
「ばーか、キンバリー子爵家は、ジジイが地盤固めしてあるだろ、どこの庇護下にはいる必要もないし、入ってしまったら不味い領なんだよ。」
「僕には、まだ理解が。。」
「キンバリー領の収益はなんだ?」
「鉱山、製鉄業、装飾加工に水晶です。」
うん、わかってんじゃん。
「んで、製鉄技術、そのほか加工技術は、隠匿してるよな。」
「はい、セオドリック様は国のために公開したほうが良いって言ってました。」
「ばーか、そんな事したら大陸の軍事力の均衡が一気に崩れるし、キンバリー家にとって何の得にもなんねぇーし、損しかないんだよ。 他国へだって輸出してんだろ、今。」
「はい、制限はありますがしています。 つまり、兄上がおっしゃってるのは、キンバリー領は、中立の立場で居続ける必要があるってことでしょうか?」
ちゃんと理解できんじゃん。
「そう、キンバリー領は、他の領とは違って特異な立場なんだよ。 国も公爵家も管轄下に入れたいが、ジジイも親父もされないように、上手い具合に調整してんだ。 領地も王都から離れてるのを良い事にな。」
「そんな領の領主になる自信が、ぼ、僕には今ないんです。 学園のパーティーの運営もまともに出来ない僕じゃ。。」
「んなのたかがパーティーの運営だろ。 ありゃ、企画に無理があったんだよ。 企画したのが王女とセオドリックだろ。 本来、企画側の責任を運営側のせいにしただけだ。 どうせ、セオドリックが『運営のミスでバタついてけど、及第点で成功だな』とか言ってんだろ。」
「え!兄上、なぜそれを」
まじでかよ。
「まじで、何となくそう思っただけだ。 まぁいい、運営ってもお前は補佐だろ。 あのトラブルで、お前が俺に頼った起点は評価されるべきで、苦言される内容じゃないんだよ。」
「でも、セオドリック様やマルコ君にはいろいろ言われて。。」
「それは、俺だったからだ。 お前、あのパーティーの目論見わかってたのか?」
「貴族と平民の垣根を越えて、交流の場を作るためとしか。 でも、兄上だったからって、どういう事ですか?」
使われたの気づいてないのか。
「あれは、マックベインの人望集めの場だ。 ファーストダンスがフローレアとマックベインなのも、貴族と平民が踊るっていう演出。 その演出するのに、婚約者であるエリオットを運営に回す必要があったわけだ。 んで、俺はセオドリック陣営から見ると邪魔な立場。 もし、俺以外のやつが代わりだったら、お前は賞賛されてた。 が、あいつらの目論見は外れて、お前が矢面になっただけだ。」
「そ、そんな。 僕は全く知らず。。」
「周りを見てなきゃわからん事だ。 でも、今が好機かもな。 そのままセオドリック陣営から外れて、奴らの動きを観察しろ。」
「でも、僕は1人です。」
「はぁー、お前にはちゃんと1学年下だが護衛騎士いんだろ。 奴らとは、学園卒業してもキンバリー領で付き合ってくわけだからそっちを大切にしろ。」
「はい。 でも、周りが見えてる兄上がキンバリー領を継いだほうが」って言い出した。
それだけは勘弁なんだよ。
まさか大泣きするとはな。
「お前の悪い所は、周りを見て無いって所。 一点に集中しすぎだ。」
「ぐすぅ、どういう事ですか?」
「キンバリー子爵家は、公爵家の庇護必要か?」
「勉強会で、階級的に普通は公爵家なり王家の管轄に入るのがいいって」
あー、刷り込まれたのか。
「ばーか、キンバリー子爵家は、ジジイが地盤固めしてあるだろ、どこの庇護下にはいる必要もないし、入ってしまったら不味い領なんだよ。」
「僕には、まだ理解が。。」
「キンバリー領の収益はなんだ?」
「鉱山、製鉄業、装飾加工に水晶です。」
うん、わかってんじゃん。
「んで、製鉄技術、そのほか加工技術は、隠匿してるよな。」
「はい、セオドリック様は国のために公開したほうが良いって言ってました。」
「ばーか、そんな事したら大陸の軍事力の均衡が一気に崩れるし、キンバリー家にとって何の得にもなんねぇーし、損しかないんだよ。 他国へだって輸出してんだろ、今。」
「はい、制限はありますがしています。 つまり、兄上がおっしゃってるのは、キンバリー領は、中立の立場で居続ける必要があるってことでしょうか?」
ちゃんと理解できんじゃん。
「そう、キンバリー領は、他の領とは違って特異な立場なんだよ。 国も公爵家も管轄下に入れたいが、ジジイも親父もされないように、上手い具合に調整してんだ。 領地も王都から離れてるのを良い事にな。」
「そんな領の領主になる自信が、ぼ、僕には今ないんです。 学園のパーティーの運営もまともに出来ない僕じゃ。。」
「んなのたかがパーティーの運営だろ。 ありゃ、企画に無理があったんだよ。 企画したのが王女とセオドリックだろ。 本来、企画側の責任を運営側のせいにしただけだ。 どうせ、セオドリックが『運営のミスでバタついてけど、及第点で成功だな』とか言ってんだろ。」
「え!兄上、なぜそれを」
まじでかよ。
「まじで、何となくそう思っただけだ。 まぁいい、運営ってもお前は補佐だろ。 あのトラブルで、お前が俺に頼った起点は評価されるべきで、苦言される内容じゃないんだよ。」
「でも、セオドリック様やマルコ君にはいろいろ言われて。。」
「それは、俺だったからだ。 お前、あのパーティーの目論見わかってたのか?」
「貴族と平民の垣根を越えて、交流の場を作るためとしか。 でも、兄上だったからって、どういう事ですか?」
使われたの気づいてないのか。
「あれは、マックベインの人望集めの場だ。 ファーストダンスがフローレアとマックベインなのも、貴族と平民が踊るっていう演出。 その演出するのに、婚約者であるエリオットを運営に回す必要があったわけだ。 んで、俺はセオドリック陣営から見ると邪魔な立場。 もし、俺以外のやつが代わりだったら、お前は賞賛されてた。 が、あいつらの目論見は外れて、お前が矢面になっただけだ。」
「そ、そんな。 僕は全く知らず。。」
「周りを見てなきゃわからん事だ。 でも、今が好機かもな。 そのままセオドリック陣営から外れて、奴らの動きを観察しろ。」
「でも、僕は1人です。」
「はぁー、お前にはちゃんと1学年下だが護衛騎士いんだろ。 奴らとは、学園卒業してもキンバリー領で付き合ってくわけだからそっちを大切にしろ。」
「はい。 でも、周りが見えてる兄上がキンバリー領を継いだほうが」って言い出した。
それだけは勘弁なんだよ。
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