「第一部:魔女の生贄」貴族の子に転生し、魔女に呪われたけど優しい家族と一緒にいたい

八木恵

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3章:学園在籍編

誕生日

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学園は新学期が始まったけど、残暑厳しい日々が続いていて俺はいけないまま、魔法騎士団でお仕事。
これでも、盗賊とか強盗つかまえて、捕まえた強盗が大物だったからって事で報酬と勲章もらったんだぞ。

そして昨夜は誕生日のお祝いって事で、ジョン、ダン、シンディー、ジェニーに連れられて、飲み屋でお祝いしてもらった。結構飲んだし、食べた。

「ルーク!起きろ!!」
親父にガンガンドア叩かれてる。

「まだ昼すぎ!今日は非番だから夕方までねる!」
俺は怒鳴ってる。

そしたら、ドア開錠してどかどかはいってきた。 
「起きろ!」って親父耳元で怒鳴るなよ。
「寝る」って言い張る俺を無視して掛け布団はぎとられてた。いやーん。

「せっかく、ルークとローランの誕生日だから、お前が騒いでたやつ作ってやったのにな」
「え!作ったの?」

「ああ、共同の地下訓練場にな。今日だけ、4人できるようにしたんだがな」
「え!本当!」俺、まじ驚いてる。あれ、でかいよ。
「ローランなんて、朝から遊んでるぞ」
「なんだと、起きる。てか着替える」
急いで寝間着をぬぎぬぎして、運動着に着替えてる俺。

「ルーク君、その前にご飯な」と親父に首根っこつかまれた。
「転移するなよ」と更に親父に突っ込まれた。

出てきたご飯、俺にとっては朝食を急いで平らげて、共同地下訓練場に急ぐ。

扉開けると、訓練場のど真ん中にハーフパイプが設置されてる。俺の設計通り。
そう、ザガリーが、ゴムの樹脂みつけてくれて、タイヤのついたスケボーができたんだよ。

だけど、この時代、道が舗装されてないからガタガタ。
つまり、タイヤが回らないから、結局スケボーを浮かせる事になった。
だけど俺は諦めず、ハーフパイプ作ればよくねぇーって発想に転換し、親父に設計を書いてプレゼンして何度も言ったけど、くだらんで終わってた。

なのに作ってくれたのは嬉しい。
まじ、公爵家の騎士団たちとかさ、ローランがもう初めてて、楽しんでる。
ちなみにローランもスケボーにはまってる。

「ローランも、お前らもずるい!!」
「はぁはぁ、兄上!!」
エッジでとまって手をふってきてるよローランのやつ。
「ローラン、ずるい!」
「兄上がいつまでも寝てるからです」とローランに正論いわれた。
「俺は夜型なんだよ」と俺も正論でかえしながら、俺も合流。

「坊ちゃん、後からきて割り込み禁止っす」
並んでた団員にいわれた。
「うぅ。並ぶよ」と言って最後尾に並んだよ。

その後、やっと滑れた。クルクル回って、しゃーって滑ってまた回る。楽しい。
「ぼちゃん!1人10分で交代」と他の団員。
「もう、10分なの?」って俺滑りながらいうと、
「「「そうです!!」」ってよい返事。

「というか親父もまざるな!」
俺が並ぼうとしたら、親父もいる。
「だって、お前ら二人楽しそうなんだもーん」とか抜かす。

「あんだけくらだんいってたくせに」と蹴りいれてやろうとしたら、よけられた。
「そんな事いった記憶ありませーん」とか抜かすし。
「もういい」と言って、俺素直にならんだ。
だって、親父に文句いってる間にローランがちゃっかり並んでるんだもん。

その後、マイク君、カイ君、ティモ君もきた。
ローランが呼んだらしい。 
そして子供だけの時間になって、がちで遊んだ。

夕飯は、マイク君たちも一緒。
「これがクレセント公爵家の夕飯かよ。凄すぎます」と感動しているマイク君。
「そんなわけないって。今日だけ、今日だけ」と俺に、
「そうですよ。今日だけです」というローラン。

「あはは、そうなんだよ。今日はルークとローランの誕生日だからな」と親父。
「「「え!」」」って固まるマイク君たち。
「固まらないでね。普通の貴族の家だとパーティーするんだけど、うちはルークの病気があるから、パーティーはしないで、こうやって家族でお祝いする事にしたのよ。さぁ、みんな準備はいい?」ってお袋。

「「おう」」「はい」
親父、俺、ローラン。
「今日は母さんはマナーがなってなくても何もいいません。好きなだけたべなさい。はい、はじめ!」
お袋の合図で、中央の大皿にのっかってる食べ物を手にとってほおばってく。

料理長の料理うますぎ!! 親父と取り合いっことかしてたべる。
マイク君たちおどろいてたけど、子供の順応はやいから彼らも頬張ってたべてた。

途中から、手の空いた使用人たちも参加。
結構大所帯になるんだ。

みんながお腹いっぱいになったら終わり。お手拭きでふきふき。
その後はいつもは談話室だけど、今日は別の部屋。

ローランとケーキのろうそく消して、みんなでケーキ食べる。
そしてプレゼント。俺はローランに万年筆あげたらまじ喜んだ。
俺は、ローランからは、緑と紫の宝石のついた魔法陣を書くペンもらった。まじ嬉しい。 

お袋からは、俺のイニシャルが刺繍されたハンカチいっぱい。ローランも同じ。
親父からは、俺はなんと刀もらった。ローランは片手剣。
親父に刀の話してたから、つくったっぽい。超うれしい。

そして、マイク君たち見送って、俺は地下訓練場へ。

日課しつつ、もらった刀の具合を確かめる。かなりいいものだな。
こうして俺とローランの13歳の誕生日は終わった。
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