「第一部:魔女の生贄」貴族の子に転生し、魔女に呪われたけど優しい家族と一緒にいたい

八木恵

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5章:王都帰還編

また会う日まで

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Side:アーク

17歳になり、母さんの誕生日プレゼントは、いつか愛する女性ができたら渡しなさいといって、クレセント公国に代々つたわる由緒正しいネックレスで、母さんが親父からもらってなくなるまでつけていたそうだ。

俺にはまだ愛する人はいないけど、リリーが気になっている。

9月になり親父の誕生日が近い。親父は、35歳になる。爺さんは63歳で婆さんは62歳。まだまだ元気だ。

今日は王都学園の課外授業でツリッティツア大聖堂にきている。

修道女の方が大聖堂を案内している。

ここは、フランシスコ様が初めて人体解剖を行い、そのおかげで人体構造がわかりこの十年で医学が飛躍的に進歩している。
母さんの病気も血液のガンって発表され、末期は死に至る病だけど、早期発見であれば完治する病気になった。

大聖堂にはいってから幻聴が聞こえる。

”ここよ、こっち”って声につられて、俺は1人案内とは離れて声のするほうへ向かう。
すれ違う人がいると隠れつつ、声のするほうへ。地下に続く階段をおりていくとどんどん声が大きくなる。

扉のは硬く閉ざされ、物理的にも魔法的にも閉じられている。
”ねぇ、迎えにきてくれたの?”
何をいっているんだ?
”返事して”
「迎えとか知らないよ。声が聞こえただけ。俺じゃ扉あかないし」
”私の運命の人はどこ?”
「し「」アニータ、ごめん。探すのに時間かかっちゃった。あのね、もう少しまってて。すぐ行くから」
”ルーク!うん待ってる”
俺は親父に口ふさがれている。

扉から離れて、角にはいる。
「お「静かに」」と小声だ。
フランシスコ様もいる。

「アーク、いいか頷くだけ。声だすなよ」
コクと頷く。
「あの扉の先にいるのが魔女だ。あの魔女の封印がとける。」

あの先に魔女が。
「アーク、良く聞いてくれ」といわれコクと頷く。

「魔女の狙いは俺だけ。でも、俺に息子がいるとわかればアークが殺されるし、王国も滅ぼす。」
コクと頷く。

「魔女は俺がここから連れ出すが、お前はフランシスコ様と今すぐ親父の元にいけ」
コクと頷く。

「いい子だ」といって親父はお守りに親父がはめてる指輪すべて外す。
それを俺にかけて、あと斜めかけのバックをかける。

「バックの中に、18歳の誕生日プレゼントがある。18歳になったら見るんだぞ。あと、俺からの手紙を親父に渡してくれ。」
コク。

「ルークさん、時間が」
「フランシスコ様、アークを」
「もう私には力ありません。ルークさんお願いします」

「贖ってみる」
「いつの日か戻る」
親父が俺をだきしめて「愛してる。生まれてきてくれてありがとう」っていってくれた。
「いけ!」

俺の視界はフランシスコ様につうかまれ歪む。親父が扉に向かう姿が最後だった。

俺がフランシスコ様と一緒にきたのは、屋敷の爺さんの執務室。

「フランシスコ様!」と爺さんの声。
「アーク」って婆さんだ。
「ついてこい」といわれて、俺たちは執務室から地下にいく。
奥に扉があり爺さんが鍵をあけるタイミングでローラン叔父さんもきた。

「ローラン早く」
そういって、扉の中にはいる。
そこは不思議な空間。そのまま談話室みたいなところにはいった。

「もう私には力がありません、アーク君、お守りに魔力を流してください」
フランシスコ様
すると淡い結界がこの部屋を包む。

「フランシスコ様、来る日が来たんですね」と爺さん
「不甲斐なく申し訳ありません。」
頭を下げるフランシスコ様。
「いえ、来る日がきたとしかいえません」と爺さん

婆さんとローラン叔父さんは涙目で、婆さんの涙がこぼれた。
静寂のまま、何かのアラート音がなった。

無線で、”陛下!ツリッティツア大聖堂の聖結界が破られました。陛下どこですか?”という声を聞いてローラン叔父さんは返事しない。

しばらくして、”聖結界は破られましたが、特になんの異常もありません。魔道具の故障化も”という声を聞いてローラン叔父さんが魔石をとる。

俺は、爺さんに親父から託された手紙を渡した
「ルーク!!」と爺さんが泣いた。
俺も、婆さんもローラン叔父さんもみんなで抱き合って泣いた。
爺さんあての手紙の最後がみえた。

++++
今までありがとう。大好きだった。何年、何十年かかろうと戻るから、また会う日まで。
++++

その日、親父が魔女の生贄と知った。
もし、親父が魔女の連れ出しに失敗した場合、特に俺に危害を加えるだろう。

最悪の場合、魔女に操られた親父が殺しにくると。だから親父がもっとも大切にしていた人物をここに集めたとの事だった。

この前には不思議な家系図がある。
生死がわかる家系図。親父が大公で別家系のまま、そして俺の名も刻まれたまま。

親父は生きている
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