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3章:学園在籍編
デビュタント4
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Side:ローラン
その後、ハンナとリリスちゃんが化粧室にいっている間、僕は知人と会話していた。
突然の後ろから衝撃。
振り返ると、
「すみません、ヒールになれなくてぶつかってしまいました。」
ローズブロンドの髪が肩までありふわっとウェーブのかかった髪型で、瞳の色は薄い茶色で目は少し垂れ目の、ハンナとはちがった素朴な可愛らしいい令嬢だった。
「僕は大丈夫なんで、気を付けてください。そちらは、大丈夫ですか?」
僕を見てなぜか物凄く驚いた顔している令嬢。
「ローラン・クレセント!推しきたー」
僕には理解できない言葉。僕はフルネームそのまま言われたことなくって衝撃うけて唖然とした。
「お会いした事ありましたっけ?」
僕、なんとか取り繕った。
「いえ、取り乱しました。はじめてです。私、マリン・ドットワークと言います」
ペコリ頭を下げる。なんだろリリスちゃんの時は笑えたのに、この子の場合は違和感だらけ。
「そうですよね。僕は、クレセント公爵家第二子のローランです。では、ドットワーク男爵令嬢きをつけて」
僕は知人たちを話を再開するつもりでいた。
「あの、マリンでいいです。」
勝手に話だす令嬢。
「いえ、流石に一言二言しかはなしていないご令嬢を名前呼びは失礼ですのでお断りします」
「私、聖属性の魔法が使えるんです。だから、将来覚醒したら、お兄さんの呪い解呪してあげます」
「「「今忌み語を!!」」」
僕の周りがざわついた。彼女は今なんといった。
「おい、忌み語をやすやす口にするな。それに兄上の事を変にいうな」
僕はいままでで一番低い声でいった。
「ひぃ」
震えだす令嬢。
徐々に泣き出した。でも、僕は許せない。
「どうした、クレセント公爵子息とあろうものが女性を泣かすとはどういう事だ?」
アルフォンス殿下がマリベルと一緒にきた。
かなり騒然としたし。
「ドットワーク男爵令嬢が、忌み語を使って私の兄の事を罵ったので注意しただけです。」
僕は冷静に言った。
「ドットワーク男爵令嬢、それは本当なのか?」
アルフォンス殿下が訪ねるが、
「うぐぅ、私はよかれと思って、言っただけで、うぐぅ罵ってないです」
「話がかみ合わないな。」
呑気にいうアルフォンス殿下に、
「ドットワーク男爵令嬢が忌み語をいったのは確かなようですわ」
マリベルが周りに事情を聞いてくれたみたいだ。
「ふむ、この場で忌み語を言うのはどのような経緯であれいかんな。ドットワーク令嬢、涙をふいたほうが」
アルフォンス殿下が、男爵令嬢にハンカチ渡してる。
「ありがとうございます」
男爵令嬢も令嬢で受け取って涙をふいてる。おいおい王族からハンカチ受け取るなよ。
アルフォンス殿下もわたすなよな。悪用されたらどうするんだよ。
「とりあえず、この場は、そうだな、ドットワークス男爵令嬢は、最近その平民から迎えいれられた聖属性使いの子でな、まだ貴族社会になれてないと聞く。それゆえの過ちとしてくれないか、クレセント公爵子息」
男爵令嬢の背景を説明するアルフォンス殿下。
「そうですか。では、この場で彼女からの正式な謝罪がなければ、クレセント公爵家からドットワークス男爵家の謝罪を要求させていただきます」
彼女は言ってはいけない事をいった。どうして彼女が兄上の呪いの事を知ったのか気になるが、変な噂を流されては困る。断固した態度が必要。
「おい、クレセント公爵子息、そこまでする事なのか」
アルフォンス殿下がいうけど、正直、彼は甘い。
「アル様、忌み語を使い、それがルークのことならローランいえクレセント公爵家が黙ってませんわ」
マリベル、彼女の言う通りだ。
「そうだな、ドットワーク男爵令嬢、今すぐクレセント公爵子息に謝りたまえ」
「そんな、私、私、ごめんなさい。うぁーん」
最後は、大泣きして、駆け足で会場をでていく男爵令嬢。
「おい、待ちたまえ!」
アルフォンス殿下がいったけど、彼女は、もういない。
「あれが正式な謝罪とは申し訳ないですが認められません。戻り次第、ドットワークス男爵家に抗議いたします。」
「ああ、そうしてくれ」
これ以上、庇うのをあきらめたアルフォンス殿下。
「では失礼します」
僕はマリベルにも会釈して、隅で待機していたハンナとリリスちゃんと合流。
「なんですのあの女。ルーク兄さまは、病気なの。」ってハンナに、
ついでに、家まで送る事になったリリスちゃんも「いくら平民でもいわないわ、あの言葉を。信じられない」って言ってくれた。
「ローラン、カッコよかったの」と言うハンナに、
「うんうん」と頷くリリアちゃん。
だけど本当の事を彼女はいった。早く、父上にも母上にも報告しなくちゃと僕は帰りを急ぎたい。
その後、ハンナとリリスちゃんが化粧室にいっている間、僕は知人と会話していた。
突然の後ろから衝撃。
振り返ると、
「すみません、ヒールになれなくてぶつかってしまいました。」
ローズブロンドの髪が肩までありふわっとウェーブのかかった髪型で、瞳の色は薄い茶色で目は少し垂れ目の、ハンナとはちがった素朴な可愛らしいい令嬢だった。
「僕は大丈夫なんで、気を付けてください。そちらは、大丈夫ですか?」
僕を見てなぜか物凄く驚いた顔している令嬢。
「ローラン・クレセント!推しきたー」
僕には理解できない言葉。僕はフルネームそのまま言われたことなくって衝撃うけて唖然とした。
「お会いした事ありましたっけ?」
僕、なんとか取り繕った。
「いえ、取り乱しました。はじめてです。私、マリン・ドットワークと言います」
ペコリ頭を下げる。なんだろリリスちゃんの時は笑えたのに、この子の場合は違和感だらけ。
「そうですよね。僕は、クレセント公爵家第二子のローランです。では、ドットワーク男爵令嬢きをつけて」
僕は知人たちを話を再開するつもりでいた。
「あの、マリンでいいです。」
勝手に話だす令嬢。
「いえ、流石に一言二言しかはなしていないご令嬢を名前呼びは失礼ですのでお断りします」
「私、聖属性の魔法が使えるんです。だから、将来覚醒したら、お兄さんの呪い解呪してあげます」
「「「今忌み語を!!」」」
僕の周りがざわついた。彼女は今なんといった。
「おい、忌み語をやすやす口にするな。それに兄上の事を変にいうな」
僕はいままでで一番低い声でいった。
「ひぃ」
震えだす令嬢。
徐々に泣き出した。でも、僕は許せない。
「どうした、クレセント公爵子息とあろうものが女性を泣かすとはどういう事だ?」
アルフォンス殿下がマリベルと一緒にきた。
かなり騒然としたし。
「ドットワーク男爵令嬢が、忌み語を使って私の兄の事を罵ったので注意しただけです。」
僕は冷静に言った。
「ドットワーク男爵令嬢、それは本当なのか?」
アルフォンス殿下が訪ねるが、
「うぐぅ、私はよかれと思って、言っただけで、うぐぅ罵ってないです」
「話がかみ合わないな。」
呑気にいうアルフォンス殿下に、
「ドットワーク男爵令嬢が忌み語をいったのは確かなようですわ」
マリベルが周りに事情を聞いてくれたみたいだ。
「ふむ、この場で忌み語を言うのはどのような経緯であれいかんな。ドットワーク令嬢、涙をふいたほうが」
アルフォンス殿下が、男爵令嬢にハンカチ渡してる。
「ありがとうございます」
男爵令嬢も令嬢で受け取って涙をふいてる。おいおい王族からハンカチ受け取るなよ。
アルフォンス殿下もわたすなよな。悪用されたらどうするんだよ。
「とりあえず、この場は、そうだな、ドットワークス男爵令嬢は、最近その平民から迎えいれられた聖属性使いの子でな、まだ貴族社会になれてないと聞く。それゆえの過ちとしてくれないか、クレセント公爵子息」
男爵令嬢の背景を説明するアルフォンス殿下。
「そうですか。では、この場で彼女からの正式な謝罪がなければ、クレセント公爵家からドットワークス男爵家の謝罪を要求させていただきます」
彼女は言ってはいけない事をいった。どうして彼女が兄上の呪いの事を知ったのか気になるが、変な噂を流されては困る。断固した態度が必要。
「おい、クレセント公爵子息、そこまでする事なのか」
アルフォンス殿下がいうけど、正直、彼は甘い。
「アル様、忌み語を使い、それがルークのことならローランいえクレセント公爵家が黙ってませんわ」
マリベル、彼女の言う通りだ。
「そうだな、ドットワーク男爵令嬢、今すぐクレセント公爵子息に謝りたまえ」
「そんな、私、私、ごめんなさい。うぁーん」
最後は、大泣きして、駆け足で会場をでていく男爵令嬢。
「おい、待ちたまえ!」
アルフォンス殿下がいったけど、彼女は、もういない。
「あれが正式な謝罪とは申し訳ないですが認められません。戻り次第、ドットワークス男爵家に抗議いたします。」
「ああ、そうしてくれ」
これ以上、庇うのをあきらめたアルフォンス殿下。
「では失礼します」
僕はマリベルにも会釈して、隅で待機していたハンナとリリスちゃんと合流。
「なんですのあの女。ルーク兄さまは、病気なの。」ってハンナに、
ついでに、家まで送る事になったリリスちゃんも「いくら平民でもいわないわ、あの言葉を。信じられない」って言ってくれた。
「ローラン、カッコよかったの」と言うハンナに、
「うんうん」と頷くリリアちゃん。
だけど本当の事を彼女はいった。早く、父上にも母上にも報告しなくちゃと僕は帰りを急ぎたい。
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