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3章:学園在籍編
デビュタント3
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Side:ローラン
ハンナの友人のリリスちゃんとの会話は続いていて、
「いまさらだけど、リリスのパートナーはどこなの?」
そうだよね、君たち、こうやってしゃべりつつもデザートおかわりしてるよね。
「いないよ。だって、私ダンスできないからお誘いおことわりして1人できた」
「もう、植物ばっかりと戯れてないで、ちょっとはダンスの練習しなよっていったの」
「研究室にこもってたら、兄に王都に行けって言われてきただけだし」
「もしかして、リリス、明日には帰るとかいわないの」
「帰るって、研究途中だもん」
「この研究バカなの。だから編入試験の日も忘れたの」
「ハンナ、それはごめんだって」
「え!どうして忘れちゃったんですか?」
僕は気になった。
「ローラン、聞いてなの。高等部の編入試験、一緒に受けて来年から王都の学園に通う予定だったの。なのに、リリスね、研究で編入試験日忘れてこなくて、それで地元の高等部に行くことになったの。」
「私はそれでよかったかな。だって、王都の家、庭が狭くて植物育てられないってわかったから」
へらへらしていて特に気にしてない感じのリリスちゃん。
王都にある学園とそれ以外の学園卒じゃ将来の進路が違う。
研究員になったとしても給料が違うし、昇級もかわる。その事わかってるのかな。
「もう、魔法省の研究員になるんじゃなかったなの。王立学園卒じゃないと入れないの」
ハンナが突っ込んでる。
「え!そうなの。まぁ、それなら、今の家で研究続けるわ」
将来の夢をかえたよ。
「もう、そうなんだから、婚約者にも逃げられるの」
ハンナよ、いくら美人でも婚約者に逃げられた女性を兄上に紹介しようとしてたのかい。
「逃げられたんじゃなくて、やっぱ逃げられたのかも。いえ、お断りしたの。だって、中等部卒業したらその人の家から高等部に通えよ。しかも、家にいったら、庭せまくて植物そだてられないの。だから断ったの」
基準が家の庭の広さなのか。だんだん、笑えてきた僕。
「当たり前なの。王都にある伯爵家が、田舎の領地の庭と同じなわけないの。そんな王都で広大な邸宅もってるのなんて四大公爵家ぐらいなの。」
確かにハンナの言う通りだね。
「そうなの。じゃぁ、私の夢、破綻してるじゃない。王都で魔法省の研究員で働きつつ、庭の広い邸宅で植物育てるという私の夢は?」
「そんなの、伯爵令嬢じゃ無理なの。ローランもいってあげて」
ハンナが突っ込むけど、僕にふらないでほしい。
「王都にこだわらなければ、広い庭のある家はあると思いますよ。」
「だめ、種が一番手にはいるのが王都なのよ」
リリスちゃんは、あくまで植物の為なんだね。
「リリスちゃん、王都の学園にこないんだし、魔法省の入庁も難しいですよね。種だって、王都に買い付けにくればいいだけだと思いますよ」
「あ、そうだったわ。すでに破綻してたわ。王都近くで、広い庭のある家に嫁ぐしかないわね」
また、あっさり夢を変えるリリスちゃん。
「そうなの。もうそうしななの」
二人のやり取りはみていて楽しかった。
「リリスちゃん、王立の編入試験は受けてなくても、中等部の成績とか今までの研究論文はあるんですよね?」
「うん、発表はしてないけど用意はしてる」
「一度王立学園の願書を出してみるといいですよ。成績と研究が評価されれば特例で編入できるシステムがあります。それにうまくいけば、特待生枠も使えるはずです。そうすれば、高等部の敷地内に専用の庭を用意してくれますよ」
確か特例があったのを思い出した僕。
「それって、論文評価の推薦状がいるの」
「ハンナの言う通りで、推薦状がいますね。ただ、うちに送ってもらえれば、母上のやっている事業に薬師いますし、魔法関連だったら父上のほうにも頼む事はできますよ。」
「いいんですか?」
「論文次第ですけど、折角の才能を埋もれさせるのは勿体ないですし、特待生になれば寮も無料ですよ」
「試しに送ります」
笑顔を見せるリリスちゃん。たぶん、彼女の家はなにかある。父上に聞いてみよ。
ハンナの友人のリリスちゃんとの会話は続いていて、
「いまさらだけど、リリスのパートナーはどこなの?」
そうだよね、君たち、こうやってしゃべりつつもデザートおかわりしてるよね。
「いないよ。だって、私ダンスできないからお誘いおことわりして1人できた」
「もう、植物ばっかりと戯れてないで、ちょっとはダンスの練習しなよっていったの」
「研究室にこもってたら、兄に王都に行けって言われてきただけだし」
「もしかして、リリス、明日には帰るとかいわないの」
「帰るって、研究途中だもん」
「この研究バカなの。だから編入試験の日も忘れたの」
「ハンナ、それはごめんだって」
「え!どうして忘れちゃったんですか?」
僕は気になった。
「ローラン、聞いてなの。高等部の編入試験、一緒に受けて来年から王都の学園に通う予定だったの。なのに、リリスね、研究で編入試験日忘れてこなくて、それで地元の高等部に行くことになったの。」
「私はそれでよかったかな。だって、王都の家、庭が狭くて植物育てられないってわかったから」
へらへらしていて特に気にしてない感じのリリスちゃん。
王都にある学園とそれ以外の学園卒じゃ将来の進路が違う。
研究員になったとしても給料が違うし、昇級もかわる。その事わかってるのかな。
「もう、魔法省の研究員になるんじゃなかったなの。王立学園卒じゃないと入れないの」
ハンナが突っ込んでる。
「え!そうなの。まぁ、それなら、今の家で研究続けるわ」
将来の夢をかえたよ。
「もう、そうなんだから、婚約者にも逃げられるの」
ハンナよ、いくら美人でも婚約者に逃げられた女性を兄上に紹介しようとしてたのかい。
「逃げられたんじゃなくて、やっぱ逃げられたのかも。いえ、お断りしたの。だって、中等部卒業したらその人の家から高等部に通えよ。しかも、家にいったら、庭せまくて植物そだてられないの。だから断ったの」
基準が家の庭の広さなのか。だんだん、笑えてきた僕。
「当たり前なの。王都にある伯爵家が、田舎の領地の庭と同じなわけないの。そんな王都で広大な邸宅もってるのなんて四大公爵家ぐらいなの。」
確かにハンナの言う通りだね。
「そうなの。じゃぁ、私の夢、破綻してるじゃない。王都で魔法省の研究員で働きつつ、庭の広い邸宅で植物育てるという私の夢は?」
「そんなの、伯爵令嬢じゃ無理なの。ローランもいってあげて」
ハンナが突っ込むけど、僕にふらないでほしい。
「王都にこだわらなければ、広い庭のある家はあると思いますよ。」
「だめ、種が一番手にはいるのが王都なのよ」
リリスちゃんは、あくまで植物の為なんだね。
「リリスちゃん、王都の学園にこないんだし、魔法省の入庁も難しいですよね。種だって、王都に買い付けにくればいいだけだと思いますよ」
「あ、そうだったわ。すでに破綻してたわ。王都近くで、広い庭のある家に嫁ぐしかないわね」
また、あっさり夢を変えるリリスちゃん。
「そうなの。もうそうしななの」
二人のやり取りはみていて楽しかった。
「リリスちゃん、王立の編入試験は受けてなくても、中等部の成績とか今までの研究論文はあるんですよね?」
「うん、発表はしてないけど用意はしてる」
「一度王立学園の願書を出してみるといいですよ。成績と研究が評価されれば特例で編入できるシステムがあります。それにうまくいけば、特待生枠も使えるはずです。そうすれば、高等部の敷地内に専用の庭を用意してくれますよ」
確か特例があったのを思い出した僕。
「それって、論文評価の推薦状がいるの」
「ハンナの言う通りで、推薦状がいますね。ただ、うちに送ってもらえれば、母上のやっている事業に薬師いますし、魔法関連だったら父上のほうにも頼む事はできますよ。」
「いいんですか?」
「論文次第ですけど、折角の才能を埋もれさせるのは勿体ないですし、特待生になれば寮も無料ですよ」
「試しに送ります」
笑顔を見せるリリスちゃん。たぶん、彼女の家はなにかある。父上に聞いてみよ。
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◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
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