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2章:ギルド編

ギルドの部屋

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一方、ギルドの部屋に久しぶりにはいった俺とリン。
「なつかしぃーな」といいながら時間停止など解除していく。 
「俺の部屋はどこだぞ?」ってシリル。
「今から造るな。 って、結構改造しねぇーとな」といいながら、拡張魔術で俺とリンの寝室を広げて2部屋にわけ、手前を俺とリンの寝室にし、奥をシリルの部屋にした。
シリルの部屋には、シャワー、ベット、クローゼット、執務机と冷蔵庫をおいて、その中にたんまりエールをいれておくのだった。ドアには女性入出禁止をいれておく。

その後、シリルに、訓練場と射撃場、遊技場の場所を教えるのだった。

ダイニングで俺の料理をまつ、シリルとリンはダイニングテーブルに座っている。

「この部屋だけ他の拠点と違うぞ。 しかも写真もあるんだぞ。」
「この部屋は、シュンが初めて人間社会にきた時にギルドが用意した部屋だ。 それとわれとシュンがはじめて一緒に生活した部屋だ。」ってリン
「写真は、アークがいい奴らだけも残しておくといいっていってな、それを飾ってあるんだここの部屋に」と懐かしそうに写真をみるリンである。 
「そんな部屋に俺いれてよかったのかだぞ?」と聞くシリル。
「シュンが良いっていったんだから、いいんだ」
「なぁ、なんでなんだぞ、シュンさん?」って言われて、俺がタバコを加えて「なんとなくだ」とキッチンからいう。

「それ、回答になってないんだぞ」ってシリルだ。
そんなシリルにリンが小声で「シュンとわれにとって、シリルは弟みたいなもんだ。 だからだ」いわれた、シリルがいままでないくらいに嬉しいそうな顔をして「おれ、いますごくうれしいぞ」というのだった。
「そうか。われもうれしいぞ」と嬉しそうな顔をしている。 

俺がハンバーグをもちながらダイニングにむかう。
「なんか、いままでみたことのねぇー笑顔してんけど、2人とも」って突っ込んでおいた。 何をそんなに嬉しんだか。
「うれしいからだぞ」ってシリル。
「ほれハンバーグにしてやった」というと、シリルがニコニコして「おおーハンバーグだぞ」と受取ってる。

ハンバーグを食べながらエールをのんでるシリル。
「一番最初のがイアン達なのかだぞ?」
「ああ、俺のとなりにいんのがイアンで後ろの番隊コートがカイとサル、でグランとジルだ」
「ジルとジムそっくりだぞ」ってシリル。
「だろ、だから、さっき俺ら吹き出しそうになったな。」って俺に頷くリンだ。
「次のがライなのかだぞ? 昔の俺とにてるぞ」
「ああ、そうだ」
「次が、ライラとボブだな」ってリン。
「おお、『ボブの食堂』のボブさんか」と目を輝かせてみており、その後シリルが「これが、リオンとレイか。 リオンはやっぱり昔の俺ににてるんだぞ」といってる。
「昔のお前もあんぞ」というと、魔の森で人間社会に行く前にみんなでバーベキューしている写真だ。
「おおー、いつの間にとってたんだぞ」って聞かれた。
「ちょこちょことってんだ。 その後のもあんだけどよ、お前が人間の時の写真で一番楽しそうだったのがこの写真だったから、これ飾る事にしたんだ」といいながら、写真をだして「追加だな」といって、ジョシュアが来ていた時の写真を飾るのだった。

「おお、なんかいいんだぞこの部屋」といいながらエールをのみながらいうシリル。
「そういや、アークもこの写真みた事ねぇーな」って俺。
「俺がみてよかったのかだぞ」と不思議そうな顔しているシリルだ。 俺が珍しくシリルの頭をなでて「お前ならいいんだ。 アークはこの部屋来た事ないだけだしな」といったら、シリルが「おお、なんかジョシュアが抱き着きたく理由がわかったぞ」言われた。
「ごくたまーになら、おめぇーが俺に触ってもいいかもな」というと、シリル俺にだきつき「なんか今日おれすごくうれしいぞ」といって離れるのだった。

リンがほほ笑みながら「シュン、変わったな」って言われた。
「あー、あれ経験しちまうとな」
「ああ、われもだ」ってリン。
そんな俺たちの会話の意味がわからないシリルは首をかしげながら「なにがだぞ?」っていってる。
俺とリンが顔をみあわせながら「「内緒だ」」って言っておく。

シリルが死にかけた時、シュンも含め皆がシリルを失う怖さを目の当たりにし、いつもなら自分の命を守れないのがいけないという感情ではなかった事に気付いたのである。 その時に、シュンは、いつの間にかシリルはアークやリンと同じになっている事に気付き、リンもまた同じであった。 もちろん、アークもそう感じたし、大魔王も元竜王も同じであった。
そのため、今までリンとしか生活していないこの部屋に、シリルも住むのが当然のようになっていたのである。
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