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2章:ギルド編

ジムに呼ばれた

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それから数か月が経過して、俺シュンはギルドマスター室でタバコをふかしながらいつものスタイルで座っている。 今は私服である。

「何かようか?」とタバコをふかしながら聞いた。 なんせ、ジムが話があるって言われて呼ばれたからだ。
「ああ、イアス達はどうじゃ?」
「まだまだだけんど、まぁついてきてるしな。 暇があれば訓練場で訓練してるみてぇーだし、今は転移の練習してんな」
「はぁー、転移っておいおい、無属性の派生だろ」ってジム。
はぁー、もうこれ何度言ったらいいのやら。
「確かによ、無属性の派生の転移は難しいがな、闇と風の合成でも転移はできんだ。」
「闇が廃れたせいで、そんな貴重な能力も失われたのか」と頭抱えて溜息交じりにいってるジムだ。
それ、おかしいだろ。
「俺、何度も魔法書おいてってんのに、なんでだ?」
「フローシア家が一度取り潰された時に一部紛失しておるのじゃ。 
 あと、その時にフリークス家にも魔法書のコピーをおいておいたんじゃがな、フリークス家が一時王都を追い出された時にそれらの資料が没収されてしまったのじゃ。 
そのあと主要貴族が一時混乱したおかげでさらに消えてしまっておるんじゃが、お主の魔法書を理解できるものも数は少ないのじゃ」って言われた。
「ふーん、まぁ大した内容じゃないからいいんだけどな。」って俺。

基礎と、魔法も上級ぐらいまでしか書いてなかったんだが、理解できないって、まぁ人間って奴は。。 って俺には関係ないしどうでもいいがな。

「話はそれたんじゃが、番隊の発足の件はどうする?」ってジム。
あー、前に相談されてたなそういえば。
「正式ってのは無理だな。 なんせ、おれらは傍観者だかんな。 おれらが滞在中に仮ってのでどうだ?」
「そうじゃな。 番無しで発足じゃな。 1番隊隊長事態、イアス達の取り扱いに困っておったからな。」
「まぁ、そんな感じでいいじゃねぇーか。 それよりも、イアス達には俺らの正体は伝えておこうと思うんだけど」
「ああ、それは、シュン殿にまかせるのじゃ」ってジム。

俺たちの正体いっても信じないかもしれないが、とりあえず俺はイアス達には正体を明かす事にした。 
俺の都合だけどな。
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