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2章:ギルド編

ギルド隊員の再編成

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番無し隊発足後の活動は、あっという間にギルド内の噂となり、行動範囲の広さや討伐件数量などギルド内ではもっぱらの噂がひろがるのだった。 

そんなある日、1番隊隊長が定例隊長会議の報告とともに、マスター室にやってくる。
「マスター、定例会議の報告書です」といって1番隊隊長から報告書を受け取るジム。
「あいからわらず、商業国家と海洋国家は例の傭兵団への依頼が集中しておるのじゃな。 隊長達はなんといっている?」
「隊員がかなり減ってますので、部隊編成をしているみたいですが、隊長たちもそろそろ限界かと」
「ふむ、商業国家と臨海国家のマスターとも話しあって、隊員の流出防止を含めて部隊隊員を数日中に全て王都と魔道国家の学園都市と魔道国家の迷宮都市に異動させる予定じゃ。」
「マスター、そうすると近隣で発生する討伐案件はどうするのですか!」とやや声を上げていう1番隊隊長。
「そう心配するんじゃない。 それも既に考えてある。 正式発表は、再来週に通達する予定じゃ」
「マスターがいうなら。 例のイアス達が所属している件ですかね」ってやや納得していない1番隊隊長がいう。
ジムはニヤリわらうのみだ。

◇◇◇
それから数週間後、ギルドの隊員の再編成が完了し、王都のギルドには王都ギルドの部隊1番~9番、魔道国家のギルドには10番~15番、迷宮都市16番~18番の隊員全員とギルド職員が各所属のもっとも広い訓練場にあつまり、各地区とは中継で繋がっている。

王都のギルドでは、番なし隊としてイアス、ルイ、イル3人も並んでいる。
他隊員達は口々に、
「イアスさん達、1番隊から異動になったって噂は本当だったんだな」など、1番隊とは別にならぶ3人をみながら噂している。 
イアス達はイアス達で、ルイが「なぁ、シュンさん達ってこないのか?」とイアスに聞くと、イアスが苦笑しながら「あの人達がくるわけねーじゃん。 マスターに聞いたら、あの方々達に強制できんって言ってたよ」というと、ルイとイルも「「だよなー」」といい、イアスが「表舞台は俺らに任せるっていって、さっさと討伐任務にいってみてーだ」と苦笑しながらいうのだった。

すると、ジムが檀上に立ち。
「今日、皆に集まってもらったのは、既に知っての通り漆黒の大剣となのる傭兵団の活動により、商業国家、海洋国家にあった部隊は活動縮小をしいられ、この度、商業国家と海洋国家については、部隊を廃止し、王国と魔道国家のにみ部隊を再編制することになった。」というと、みなが騒めく。 
「とは言え、商業国家、海洋国家のギルドの閉鎖ではなく、緊急対応や大規模討伐にいたっては、各ギルドを通して継続していく予定じゃ」
「マスター、海洋国家へ遠征するにも遠すぎて、傭兵団より対応が遅くなります!」と口々にいう。 
「それも考慮して、この度、少数精鋭の6名のみだが遊戯部隊として番無し隊を発足した。 イアス」
イアスが「へーい」といいながら、ジムの隣に立ち、ジムが苦笑いしてる。
「まぁ、今日ここにいるのはイアス含めて3名だが、他3名がおる。 イアスが副隊長を務める」というと、過去隊長、副隊長を拒否していたイアスの副隊長就任に、会場にいる皆が驚くのだった。 
それをみてイアスが苦笑いしてる。
「今いないっすが、隊長を含めうちの隊長達、人が多い所とか嫌いなんで、滅多にこういう場にはこないっすね。 今もどっかで討伐任務していると思うっす。」
「イアスの言った通りで、イアス、ルイ、イルの他に隊長を含め3名が遊戯部隊に入ってもらっておる。 
 じゃが、この3名については、人嫌いでな、特に隊長は騒がれるのも嫌いじゃ。 ついでに、3名についてはギルドに所属ではなく協力してもらっておる。 
これは、全隊員と職員に通達じゃが、彼ら3人に対して接触してよいのはイアス達のみで、無用な詮索、干渉は無しとする。 わかりやすく、隊員コートは変更しておるので、もし見かけても不干渉じゃ。」
「マスター、遊戯隊といっても活動範囲に限界があるんでは?」って他隊長
「詳細は教えられんが、活動範囲はこの大陸全土が可能じゃ。 だな、イアス」というジム。
「隊長達はそうっすね。 俺らも単独転移を習得させられたんで、各ギルドから転移して、半径50KMなら転移可能っすよ。」と飄々と答えるイアス。
「そういうことじゃ。 まぁ、この半年、ギルドの討伐数が飛躍的に上がった理由がそこじゃ。 そいうえば、納得できるじゃろ」というと、全隊員は頷くのだった。

「遊戯部隊の主な活動は、討伐特化じゃ。 護衛等はしないので、引き続き他の部隊は討伐、警護、護衛、諜報といままで通りの活動をしてくれ。 以上じゃ 解散」というと「「「はい」」」という声で解散となる
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