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2章:ギルド編

魔の森の収穫にいこう 後編

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魔の森の拠点の地下で、米やら麦の収穫をしている俺たちとイアス達。
って、俺は、アークに言われて、みんなの昼食作ってるけどな。

俺の料理ができ、みんなでダイニングでパエリアを食べながらエールを飲んでいる。
「魔術師がいると、収穫もあっという間なんっすね」と苦笑いしながらいってるイアス。
「いちいち桑で刈ってたら面倒だしな」って俺、タバコの火をつけて一服中。
「まぁーな。 シュンは特にな。 生活において面倒な事は、だいたい魔術つかってんな」ってアーク。
「着替えから掃除まで全てな」ってリンだ。
「だぞ」と相打ちするシリルだ。 っておい、シリルも似たようなもんだけどな。
「隊長って、主夫力高いっすね」ってイアスに言われた。
「よく言われんだ。 服以外は大体つくれんな」
「服はどうしてんすか?」ってイルだ。
「服は全部リンさんが作るんだぞ。 生地はシュンさんだぞ」ってシリル。
「本当に自給自足っすね。 買い物とかしないんすか?」って今度はルイだ。
「本ぐれーか。 シリルもだろ?」
「うん、本ぐらいだぞ。 っていっても、俺の場合シュンさんから借りてるから殆ど買ってないぞ」
「確かに。。 でもよ魔界に居ん時、シリルだって城下町行くんだろ?」ってアークだ。
その言葉にシリルが不貞腐れる。。
「俺も結構、前に聞いたんだけどよ、シリルが城下町行くときお供がつくんだってよ。 なもんで、こいつ魔界じゃ一文無しらしい」って俺笑いながらいう。
アークも初耳だったから、笑ってる。
「そうなんだぞ。 あいつらについてこないように、1人で行っても、タダになるからいいんだぞ」ってエール飲み干してるシリル。
「あー、なっちゃうな」と苦笑いする俺。

「タダって、なんでですか?」ってイアスだ。
「ああ、シリルな、身長と見た目だけだと魔族年齢でいうと6歳時なんだ。しかも、なぜか魔族に愛されてるもんだから、店でお金ないっていうだけで、タダになんだ」
「なんか羨ましいというか、なんとも言えないっすね」ってイアス。
「もういいんだぞ。 シュンさん、模擬戦するんだぞ」ってシリル。 この場から逃げたいらしい。
「いいぞ。 食後の運動な」といって2人とも外に出ると、イアス達が「「「おれらも、いいっすか」」」といって外へでていくのであった。

「本当あの3人そっくりだな」ってアークだ。 アーク自身、イアンとしか会ってないが、話だけは聞いていた。
「ああ、シュンも楽しんでるしな」とリンがいいながら、ウッドデッキのほうへ移動するのであった。

その後、模擬戦後は、シュンとイアス達は、魔の森の手前へ行き魔の森の魔物退治に行き、シリルはシリルで魔の森の間引きに森を駆け巡るのであった。
初の魔の森の魔物を経験したイアン達は、ボロボロになりながら「まじ、手前でも強すぎっすよー」といいながら戻り、夕食後はシュンによる反省を含めたしごきとなるのであった。

それから数日間は、午前は収穫、午後は模擬戦と魔の森の魔物退治、夜は反省というしごきの日々をすごしている。
そしてそんな日の収穫もほぼ終わりお昼は外でバーベキューを楽しんでいると、”ドーン”という地響きが聞こえるのであった。
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