上 下
33 / 76
2章:ギルド編

王都では祝賀パレードしているらしい

しおりを挟む
魔の森の魔物討伐から戻った騎士団とサディアス率いる『漆黒の大剣』傭兵団は、王都国民に英雄として喝采され、王宮主催の祝賀パレードが執り行われた。
国民からサディアスは「黒帝様」と喝采され、サディアスも手を振りながら応対する。 
その隣りには王女もおり、美男美女に皆、称賛をあげる。
また、幹部達にも国民の喝采が上がるのであった。

その業績を認められた、ジム、フローシア王の反対を無視し、サディアスは黒帝の座につき、爵位も与えられ選んだ領地は神獣の管理する地に近くの辺境を選ぶのだった。 二つ名は、ジム、フローシア王の反対もあり「漆黒の黒帝」となり、ギルドランクは規程通りZとなる。 
また、紋章について銅像と同じにするのだった。

あわせて、爵位についたことから、第一王女との婚約も発表されるのである。

◇◇◇
一方、政治にまったく興味のないシュン達は、イアス達と大陸中の討伐をし、いつも通り行きつけの店でエール片手に飲んでいる。
「イアス達、魔の森行ってちっとは強くなったな。 連携もちびっとよくなったしな。」って俺。
「まじっすか! 休暇だっていうのに、何度も死に目にあったっすからね」と嬉しそうしてるイアス達。
「イルとルイの連携もよくなった。 そのうち、疾風火炎ができると思う」というリン。
「実は、こっそりとルイと練習してんっすよ。」と嬉しそうにいうとイルだ。
「明日の訓練は魔法メインにすんか?」って俺。
「「「まじっすか」」」と喜ぶイアス達であった。

その後、飲食しながら魔術、魔法談義となる。

「隊長達のギルドカードのランクってどうなってんすか?」ってイアスだ。 なんで気になるんだ?
「隊長ってXなんっすよね」と興味津々な目で聞くイル。 
「興味ねぇーからしらねー」って俺は偽装のシルバーのカードを出して確認した。
「偽造のほうはSSSになってんな」って言って、黒いカードも出して「あー、こっちはXだな」といいながら眺めてる。
「シュン、どうした?」ってリン。
「いや、金額が相変わらずすげーな」といって、リンとシリルにみせると「2行になってるんだぞ」って突っ込まれた。 
「こっちも増えてんな」ってシルバーのカードも8桁はくだらない。
「俺らそんなに討伐行ったっけ? 6人の時は、俺ら3人は報酬は0にしてんのにな」って俺だ。
「突っ込みどころ満載っすわ。 ギルドカード2枚だし、なんすか、黒いカードのほうの金」ってイアスに突っこまれた。
「金つかわねぇーから貯まる一方なんだよ!」
「国買えんじゃねぇーっすか」ってイアス達。
「興味ねぇー。 殺しできりゃそれでいいんだよ」
「「さすが、隊長っす」」と爆笑しながらいわれたよ。 まぁ、国なんていらんし、神獣竜界じゃいちおう王だしな。 人間社会の金って、本当使わないなってしみじみ思うわ。

そんな話題もしつつ、ある程度して解散し、その後はダンジョンの間引きに俺、リン、シリルは向かうのだった。
しおりを挟む

処理中です...