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2章:ギルド編

武道大会の決勝戦、そして

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Side:シリル

俺、シリルだぞ。 武道大会の表彰式できな臭い動きあるって事で俺たちはある任務のため行動してるんだぞ。

隊員服に着替えた俺とイアス達は、迷宮都市のギルドマスター室にいる。 
「例の作戦通り、避難訓練と称してギルドの閉門おねがいします。 外に念のためイルとカイがいるんで」ってイアスだぞ。
「了解しました。」という迷宮都市のギルドマスター。
「んじゃぁ、結界はるんだぞ。 閉会式の時間に発動するから、急に人が消えてもおどろくんじゃないんだぞ。」と言って、今度は俺とイアスは「王都いくんだぞ」といって王都ギルドにむかう。

王都のギルドに到着すると、既にドアは閉鎖されておりギルド職員、隊員、家族が既に避難準備を整えている。
副ギルドマスターが、「イアスさん、ギルドマスターに言われた通り緊急避難訓練という事で集めました。 一体、何がおこってるんでしょうか?」っていってるぞ。
「武道大会のモニター見てればわかりますよ。」といいモニターを指すイアスだぞ。

そこにはちょうど、決勝の表彰式の様子が写しだされている。
シリルが合流してイアスに「結界はってきたぞ」とつたえると、イアスが「さすがっすね。」といいモニターを他避難訓練で集まっているみんなと一緒に観覧している俺だぞ。

準備完了だぞ。

◇◇◇
Side:シュン
売店の荷物をもって、転移で食堂に戻った頃にさかのぼる。
俺とリンは隊長コートに隊員コートに既に着替えながら、水鏡で決勝戦の様子をみている。 
オルクは旅の準備をしている。

決勝はというと、両者とも『漆黒の大剣』の傭兵団メンバーで、会場内にはサディアスの姿や他幹部の姿はない。 ただ、索敵すると騎士団団員、貴族の私兵が迷宮都市と魔導国家の検問から数KMはなれた場所に各100名ほど待機している。 
「魔導国家内に何名いんかわかんねぇけど、とりあえず外のやつら邪魔だし、結界はってくるわ」って俺はタバコの火をつけて一服しつつ、ちょうど表彰式の準備をしている中、転移して数分後にまた食堂に戻ってきた。

「俺、会場いくから、リンはフローシア家頼むな」
「われ、わかった」といって転移するとリン
「オルク、王都の調査よろしくな」といって、俺は会場へ転移していく。

シュンが闘技会場の入口に到着すると、選手が並んでおり、壇上には王国の国王、魔導国家の国王そして、王国の騎士団長他数名が護衛としている。 魔導国家の護衛は、魔導国家の騎士が務めている。

すると、王国の宰相が舞台に上がっている。 魔道国家の宰相じゃない所がミソだよな。
「これより、今年の武道大会の表彰式をはじめます。 
ただ、魔導国家の皆様には大変申し訳ないのですが、先程王国内の緊急会議により、王国国王の横領が発覚したため先程貴族、王女の万丈一致で国王の退位となり、次期国王はサディアス様と決定した。 前国王は生涯幽閉とする。」っていきなりのクーデター宣言。
「わしは横領などしとらん!」と叫びつつも騎士団長によって拘束される国王だ。
フローシア王はすかさず、護衛と一緒に壇上から避難するも、王国の騎士団によって囲まれてしまう。

そして、ジムは騎士団と『漆黒の傭兵団』に取り囲まれる状態だ。

「尚、王都ギルドマスターについては、黒帝様の生まれ変わりのサディアス様を認めず、不敬罪及び黒帝様の財産を横領した罪により幽閉する。 尚、現在王都ギルドには、騎士団副隊長及び漆黒の大剣の暗殺者様の生まれ変わりであるエタン様含め幹部様たち約50名が取り囲んでおる。 早急にギルドにある黒帝様の財産を返却するのであれば、王都ギルドの取り潰しだけはみのがしてやる」と脅迫する宰相だ。

人間の争いには興味ないが、さすがに俺の財産やら情報に手をつけるとなると放置できねぇ。
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