【白銀の黒帝:15】転生者と生まれ変わり

八木恵

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3章:学園都市編

学園の後期

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シュン達が魔界の海を満喫する少し前にさかのぼる。 
人間社会では、学園の後期の始業がはじまり、エリックとエドガーが席についている。

王国派のメンバーは何故か暗いのである。 そんな事はきにせず、エリックが「デニスとカシル、遅刻か。 遅いな。」というと、エドガーが「ああ、いつもギリギリだからな。」という会話をしていると、担任のデリックが教室にやってくる。

デリックが「みんな今日から後期だ。 突然だが、グレイとドラーティオだが、急遽、家庭の事情で引っ越しになり自主退学した。本当短い間だったな。」といい、「後期の授業はじめるぞ」といって学園の授業がはじまる。

その言葉に驚くエリックとエドガーであった。

そう、学園での侵入調査も終わり、解決策もみつかったシリルとデニスはちゃっちゃと学園を退学したのであった。

◇◇◇
尚、学園へ退学届けをだす、数日前、俺シュンとリンは学園都市のギルドマスター室にいた。 
「シリル様は? デニスは?」ってジムだ。
「任務が完了したもんで、デニスはもとに戻って、シリルはちょっと実家の仕事で、今、手がはなせねぇーもんだからよ、代わりにきた。」って俺はタバコに火をつけて一服だ。
「俺らも急遽シリルの手伝いしなきゃいけねぇーから、また人間社会から離れんわ」といって、報告書を渡す。

報告書をむジム。
「信じられんのじゃが、お主達の話しじゃ信じよう。」といい、俺とシリルが録音した内容も聞かせた。
「確かに、辻褄があうな。」といって納得するジム。 
「そういう事だ。 ただ、まだ人間社会での話しだかんな、俺らは傍観者だ。 まぁ、あえて、助言じゃねぇーが、ギルドを強くしておく事だな。」といい、俺は3通の手紙をジムに渡す。

「じゃぁ、イアス達にあってから、俺ら帰るな」といってその場から転移するのだった。

◇◇◇
イアス達は、遊戯隊の訓練場で準備運動をしているイアス達。
「隊長達の休暇って今回ながくねぇー」ってイアスに、イルが「ああ、なんか調べる事があるとかいってたな」という。 

訓練場の扉が開くと、そこにはタバコをくわえたまま隊長コートでやってくるシュン、そして隣にはリンがいる。 「「「隊長達、おかえりっす」」」ってイアス達。
「あー、ただいま」って俺。
「んだけどよ、任務完了したからまた一時離れるわ」
「隊長達らしいっすわ。」ってイアス。 まぁ、察しがよくてありがたい。
「時間もないみたいっすから、模擬戦お願いします」ってイアスだ。
「ああ、そのつもりできた。」といい、「本気で来いよ」というと、イアン達が「「「おっしゃー」」」といって大喜びしながら向かってくる。

40分後には、くたばっているイアス達。 
「まだまだだが、なかなかの連携だったな。 あれか、蜘蛛エリアをクリアしたか?」
「なんとか蜘蛛はクリアしたっす。」ってイアスだ。

蜘蛛エリア突破か。 ならわかるな。
その後、俺は、紙にさらさらと書いて、各自に渡していく。
「「「これ、何っすか?」」」ってイアス達。
「お前らの欠点と、当面の訓練メニューだ。 強くなりたきゃ、これをこなすといいぞ」といってタバコの火をつけて一服する俺。 

「そろそろいかねぇーと」って俺。 魔界の海が気になってしょうがないしな。
「「「隊長達、またっす」」」ってイアス達が座りながらも手を上げるのだった。

「「またな」」といってその場から転移する俺とリン。 今回は、半年の滞在だったけど、魔の森についた俺はタバコをふかしながら「魔界の海だな。」というと、リンも「ああ、楽しみだ」といって魔界へ移動するのだった。

◇◇◇
ちなみに、ジムが受け取った3通の手紙のうち、2通はシリルとデニスの退学届けであった。 もう1通は、黒帝の紋章がついた手紙で、手紙を開くと
“我 人間同士の争いには関与せず傍観者として留まる。 ただし、異物になる者が現れ秩序を乱した場合、調停者としてあらわれる。 0番隊隊長 白銀の黒帝”
となっていた。

同じ内容の手紙がフローシア家とフローシア家に滞在している元国王に届けられたのであった。
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