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5章:死亡フラグ回避

出立する俺

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俺が出立する日が来た。

見送りは爺さん、婆さん、家臣、ジョンとデニスだ。 
デニスは、フロイドが学園を卒業した時点で従者から離れて、執事見習いだ。 
ジョンも昇格して副料理長になっている。 出世したなって、もしかしたら、過去のループでもジョンは副料理長になってたかもしれないが、俺は今まで余裕なんてなかったから知らない。 

「ハロイド、本当に50人だけでいくのか?」っていう爺さん。
「ああ、500人の中で闇収納使えるのが50人だからな。 それに私兵全員連れてこいっていう指示はない。」
「そ、そうじゃが。」
「それに帝国軍は、40万人だろ、数十、数百の違いは差がない。」
「確かにな。 ロイドのほうにも私兵がおる。」って爺さんだ。
「ハロイド、無事に帰ってきてね」って婆さん。

「ハロイド様、ご武運を。 例の件は、お任せください。」
「デニス、頼んだ。」
「ハロイド様、戻ってきてくれよ」ってジョンは涙目だ。
「ああ、んじゃいくぞ」
「「「はっ」」」って50人の騎馬ででる。 プラス馬が5頭か。
闇収納の使ってるから、武器やら夜営テント、食料なんて全て収納済みだ。

◇◇◇
Side:デニス
ハロイド様は、とうとう出立されました。
本来なら、学園卒業後私は執事見習いとして本邸に戻る予定でしたが、ハロイド様からフロイド様がアサト王国へ行ってから戻ってくるようにと。

その時、初めて話してくれました。
フロイド様が帝国を裏切り、アサト王国側につく可能性があると。
ロイド様とヒルダ様が知っているかはわからないと。
確かに、卒業後旅行といってアサト王国へ2ヶ月くらい行ってました。
そして不在の日、私はあるメモを見つけましたというよりこっそりフロイド様の部屋にはいり探しました。

床下に隠し箱があり、そこには、帝国が負けた場合、ハロイド様他何名かの4騎将を捕虜にする代わり、各4騎将の家は継続。 アサト王国が万が一負けた場合、捕虜となっていた事にする。 その際は、休戦で併合はしない

と書いてありました。
それのコピーをとって、保管してあります。 ロイド様、ヒルダ様に報告しても信じてくれませんでした。

今、この状態、ロイド様とヒルダ様はどうお考えなんでしょ。
「デニス、例の件とは?」というクラリス様。
「戦争の結果次第です。 どちらにしても良い結果にはならないかと。 ハロイド様が無事帰還する事を祈ります。」というと「そうね」と屋敷に戻られました。

「なぁ、デニス、誰も気づかなかったな。」っていうジョン。
「ええ、皆カブト被ってましたから」と苦笑しました。
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