78 / 405
1章:高校生の身体を乗っ取った事になった俺は高校に通う事になった
変わってしまった僕の友人①
しおりを挟む
Side:四条守
四葉学園の塾に入塾して、僕は、九喜家の系統の陸井良哉と出会った。
彼は、呪力が少ないけど、叔父が陰陽師で幼少の頃から叔父に憧れていて立派な陰陽師になるために、このエクソシストを育成する祓魔塾に入塾したと、笑顔で教えてくれた。
ただ、日々の実技の授業では、体力も、呪力も少ない彼は、苦戦していた。
それを補うかのように、塾が終れば、塾生たちと図書館に行き、一般教科の課題も含めて、勉強している姿を僕は遠くの席に座ってよく見ていた。
彼は僕とよくペアを組む事もあって、僕に親しくしてくれた。
四条の家は、知る人は知る、陰陽師本家から破門された家だ。
彼は、その辺は無知だったみたいで、他の塾生で知っている人からは敬遠されてたから僕としては助かった。
そんなある日の事だった。 クラスの違う僕は、彼のクラスでの生活は知らなかったけど、昼食の時間に売店で両手いっぱいに、購入したものを運んでいる彼をみた。
気になった僕は彼を追っていくと、男子生徒4人にそれらを渡している。
その後、足りなかったのか、彼に蹴りをいれている男子生徒4人だった。
その日の塾で僕は彼に問いただした。
「母さんの勤めてる会社の重役の息子で、命令きかないと母さんをクビにするって言われてるんだ」って、彼の表情は哀しそうだ。
「それ、イジメだろ。 担任に相談しようよ」って僕。
「担任も見て見ぬふりなんだよ。 この1年我慢すれば、来年のクラス替えで同じにならないかもしれないしね。」って、はにかみながら言う彼。
「そうか。 でも、僕に愚痴とか言ってくれて構わないから。 僕にはそんな事しかできないけど」
「初めて言えたよ。 言えるだけでもすっきりするね」っていう彼だった。
それからは、よく彼の相談を受ける事が多くなった。
僕にできるアドバイスなんて些細な事だったけど。
「はぁ~、明日って演唱の実技あるよね」って彼だ。
「良哉、苦手だもんな」って僕はクスって笑いながらいった。
「あーあ、僕も守みたいに、もう少し呪力があれば、いいのにな。 なんか増える方法とかしらない?」って彼だ。
「僕は知らないけど、叔父さんがそういう研究してるから聞いてみるよ」ってその時はあまり深く考えてなかった。
「本当? お願い」って良哉だ。
それから、僕は叔父に連絡した。
叔父は快諾してくれて、良哉と引き合わせた。
それから、週末になると叔父のいる宮城へ新幹線にのってかよう良哉。
戻ってくると確かに呪力は少しだけ増えてるって言ってるけど、やつれた顔している良哉。
「叔父の所で何をしてるの? やつれすぎじゃないか? 体力だって落ちてるだろ?」って僕は心配になって聞いた。
叔父が何をしているのかは、僕には教えてもらってない。
「本格的に呪力を増やす前の、下準備なんだって。 副作用で一時的に体力が落ちるけど、本格的に増やす時には体力は戻るって」って言っている良哉だ。
それから、数週間後、彼は重症で学園の自身の寮の庭で発見された。
四葉学園の塾に入塾して、僕は、九喜家の系統の陸井良哉と出会った。
彼は、呪力が少ないけど、叔父が陰陽師で幼少の頃から叔父に憧れていて立派な陰陽師になるために、このエクソシストを育成する祓魔塾に入塾したと、笑顔で教えてくれた。
ただ、日々の実技の授業では、体力も、呪力も少ない彼は、苦戦していた。
それを補うかのように、塾が終れば、塾生たちと図書館に行き、一般教科の課題も含めて、勉強している姿を僕は遠くの席に座ってよく見ていた。
彼は僕とよくペアを組む事もあって、僕に親しくしてくれた。
四条の家は、知る人は知る、陰陽師本家から破門された家だ。
彼は、その辺は無知だったみたいで、他の塾生で知っている人からは敬遠されてたから僕としては助かった。
そんなある日の事だった。 クラスの違う僕は、彼のクラスでの生活は知らなかったけど、昼食の時間に売店で両手いっぱいに、購入したものを運んでいる彼をみた。
気になった僕は彼を追っていくと、男子生徒4人にそれらを渡している。
その後、足りなかったのか、彼に蹴りをいれている男子生徒4人だった。
その日の塾で僕は彼に問いただした。
「母さんの勤めてる会社の重役の息子で、命令きかないと母さんをクビにするって言われてるんだ」って、彼の表情は哀しそうだ。
「それ、イジメだろ。 担任に相談しようよ」って僕。
「担任も見て見ぬふりなんだよ。 この1年我慢すれば、来年のクラス替えで同じにならないかもしれないしね。」って、はにかみながら言う彼。
「そうか。 でも、僕に愚痴とか言ってくれて構わないから。 僕にはそんな事しかできないけど」
「初めて言えたよ。 言えるだけでもすっきりするね」っていう彼だった。
それからは、よく彼の相談を受ける事が多くなった。
僕にできるアドバイスなんて些細な事だったけど。
「はぁ~、明日って演唱の実技あるよね」って彼だ。
「良哉、苦手だもんな」って僕はクスって笑いながらいった。
「あーあ、僕も守みたいに、もう少し呪力があれば、いいのにな。 なんか増える方法とかしらない?」って彼だ。
「僕は知らないけど、叔父さんがそういう研究してるから聞いてみるよ」ってその時はあまり深く考えてなかった。
「本当? お願い」って良哉だ。
それから、僕は叔父に連絡した。
叔父は快諾してくれて、良哉と引き合わせた。
それから、週末になると叔父のいる宮城へ新幹線にのってかよう良哉。
戻ってくると確かに呪力は少しだけ増えてるって言ってるけど、やつれた顔している良哉。
「叔父の所で何をしてるの? やつれすぎじゃないか? 体力だって落ちてるだろ?」って僕は心配になって聞いた。
叔父が何をしているのかは、僕には教えてもらってない。
「本格的に呪力を増やす前の、下準備なんだって。 副作用で一時的に体力が落ちるけど、本格的に増やす時には体力は戻るって」って言っている良哉だ。
それから、数週間後、彼は重症で学園の自身の寮の庭で発見された。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
44
1 / 3
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる