自殺しようと夜の街を彷徨っていた少年は、鯉のいないはずの池に餌をまく、不思議な男性に出会う。
文字数 20,859
最終更新日 2024.01.04
登録日 2023.12.16
故郷を捨て、観音通りの売春宿に駆け落ちをしてきた銀子と紅子。
彼女たちを待つ、駆け落ち、その後、とは。
文字数 30,318
最終更新日 2023.09.13
登録日 2023.08.14
死にたい夜に限って、電話をかけてくる男がいる。女の私には絶対に振り向いてくれない男相手に、私は不毛な片思いを続けている
文字数 19,901
最終更新日 2023.03.31
登録日 2023.03.12
兄からラインが来る。今夜食事に行かないかと言う。私は少し考え込む。
これくらいならいいだろう。これくらいなら普通だろう。これくらいなら怪しくはないだろう。
一年前、父を家から追い出し、母を精神科送りにし、私と兄は二人暮らした。けだもののように、交わりながら。
文字数 30,051
最終更新日 2023.01.12
登録日 2022.12.13
兄弟同然の幼馴染として育った光と涼。
光が観音通りでウリ専を始めたのは、新しい父親、和巳にかまってほしい一心からだということに、涼ははじめから気がついていた。
文字数 23,426
最終更新日 2022.12.12
登録日 2022.11.20
14歳で抱いた初めての女から、途切れることなく続いて行く鏡太郎の女遍歴。そこには観音通りの女たちの悲しい裏の顔が常に寄り添っていた。
文字数 18,662
最終更新日 2022.11.19
登録日 2022.11.01
かつて戦災孤児として観音通りの娼婦に育てられた薫は、彼女の面影を追って自分も観音通りの男娼となった。
文字数 44,903
最終更新日 2022.10.31
登録日 2022.09.16