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2章:俺の双子たちの話

僕が連れてこられた場所

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組の空中舟にのって数時間。
僕は、この舟からみる景色が好き。 っていっても、高速で移動してるから移り変わりが早い。

「父さん! もしかして!」って僕。
「そう、久美から連絡があって、入学祝いしようだって」って父さん、私服にキャップ被ってる。 さっきまで和装だったけど。 入学式は、スーツたっだよ。 しかも、嫌々着てたけど。

「本当!」って僕は嬉しい。 母さんと水無に会うのは半月ぶり。 実際、毎日、スマホで会話してるけど。
「本家じゃ、お前の入学祝って勝手に宴会してるけどな」って父さん。
「あはは」ってしか言えない。 小間妖怪たちは宴会好きだし。

そんな会話しているうちに、父さんに抱っこされて、舟を下船して着いた所はホテルのロビーだ。 そのまま素通りしていく、父さんと僕。 あっという間に、最上階にあるスイートルームに到着。

父さんがノックすると扉が開く。
それと同時に、「烈」って水無の声と一緒に蹴りが飛んでくる。
いつものパターンだ。 僕も負けじとかわして攻防していく。

「水無! いっつも襲ってくるのさ!」って僕はいいながら、攻防してるよ。
「いつ何時襲われても対処できるかの確認よ」って水無。

それを、父さんと母さんは笑ってみてるだけ。
物心ついた時には、本家の道場で、護身術から始まり、今は僕は体術と剣術の稽古させられてる。 体力つけるのに走らされてるし。

いくら妖怪になれなくても妹に負けたくない僕。
攻防してると、妖怪化する水無。 ずるい。
「はい、終わりだ」って父さんが僕と水無の首根っこつかんでる。
お互いバタバタあばれてるけど、父さんが終わりっていったら、終わりなんだ。

その後は両脇にぼくたちは抱えれたままダイニングへ。
椅子すわると目の前には豪華な洋食料理。 
「ここに来ると洋食だ♪」って僕。
「烈、相変わらず本家は和食なのね。」って母さん。
「私はどっちも好き」って水無。 いいよね、いろいろ食べれるお嬢様は。
「烈だって、ジジイと外食してるだろ?」って父さん。
うっ、その通りなんだけど。
「今日はお祝いなんだから、好きなだけ食べなさいね」って母さん。
「「はーい」」って僕達双子だ。
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