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2章:俺の双子たちの話

高校2年生になりました。

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高校2年生になり、俺、剛、海斗は同じクラス。 煩い二宮とは別のクラスだ。
それだけはラッキーだな。

6月もそろそろ梅雨の時期。
俺と水無の誕生日会は今年はなく、お互い電話でおめでとうを言い合う感じで終わった。 
という事で、俺は17歳になった。

そして今、俺、剛、海斗は、高校の修学旅行という事で新幹線にのってる。
「なぁ、なんで、高校のしかも名門の私立の修学旅行が、京都なんだ?」って俺。
「一応、海外組もありますけどね、俺達、ほらパスポートないから海外いけないし、国内限定になるんすよ。 
 一応、九州と京都にわかれていて、我々は京都にしました。」って海斗。
ほうほう、なるほど。
「九州でもよかったんだけど?」って俺。
「あはは、それは、ついてからの楽しみだぜ」って剛。

嫌な予感しかしないけどな。
「私も楽しみです」って根岸さん。
「私も」って言っているのは、根岸さんの寮が同室の坂田さん。

彼女達も京都組で同じクラスで同じ班。
「ふーん、でも中学の修学旅行で京都って定番だろ?」って突っ込む俺。
俺自身、中学の修学旅行は実はいけてない。 ちょうど誕生日で、髪色が変わった時の翌週が修学旅行だった。 
場所は京都だし、特に行きたいとかなかったから、あまり気にしてない。

「四葉学園の中等部の修学旅行は、北海道なんですよ」って海斗。
「へぇ~、さすが、私立の名門は違うな」って俺ちょっと感心。
「俺の所は、変な中学でよ、富士山の山登りだったぜ。」って剛。
「それもすごいな」って苦笑する俺たち。
「俺も剛、それに根岸さんも坂田さんも、誰も京都に行ったことないってわけです。」って海斗
「そういう事」って俺。

「野呂瀬君だけですね。 京都にいった事あるの」って根岸さん。
「確かに、中学まではオヤジと一緒に月1度は京都にいってたけど、この前、久しぶりに3月にいったっきりいってない。 それに観光もしたことないんだよな」って俺。

そう、オヤジが忙しくしていて、中学まであった月1度の家族の日はなくなってる。
オヤジ曰く、夏休み前にはいけるっていってるけど、オヤジが何に忙しいのか若頭の俺でもよくわからない。

「え! そうなの?」って坂田さん。
「オヤジの仕事に同行しているだけだったからな」って俺。
「全員が、だれも京都観光してないってことだね」って海斗

そんな会話しつつ、新幹線は、京都に俺達を運んでいる。
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