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3章:総大将の帰還

総大将の妖力

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Side:海
あの日、門を切り裂き、妖力が限りなくなくなった総大将。 200年の月日をかけて戻ってきた。 
でも、どうやって戻ってきたんだ。
そして、あの門は。 みなが不思議な現象になんともいえない時、烈様はかならず戻ってくるとおっしゃって、この怪良組を守りつづけた。

そして、いつしか暗黙の了解のように、あの日の事は誰も口にせず、ひたすら総大将が戻って来ると信じるしかなかった。

あと、数年、総大将が戻ってくるのが早ければ、烈様も水無様もご存命していたかもしれない。 
それだけが悔やまれる。

今日の幹部会で、帰宅時にいった旅に出る、休養がほしいの真意をきいたが、知見を広めるためと答えた。 
でも、総大将に復帰するといいきった。 本当だよな。

そして、新参者の幹部が空白の200年のことを聞いた。 
その前の質問はだれしもが思うがきけないし、今回の進退には関係ないから却下された。 
200年、総大将は何をしていた。
そして聞けた答えは、高位悪魔と戦っていただ。
そして突如はなたれた妖力。 200年前も化け物だとおもったが、それが可愛いレベルだと思うほどの異様な妖力。

背筋が凍るかとおもうほどだ。 あれを解放され続けたら、我々はどうなっていたんだ。
皆がそれを感じとったはず。 今は宴会の時間。
「海?」って総大将。
「総大将」って儂。
「海にしては、静かじゃねぇー」っていつもの調子に、妖力をまた感じない。
「総大将が、総大将に戻ってくれてうれしくてな」って儂の本心だ。
「そう? 俺的にはどっちでもよかったけど」っていう総大将だ。
「はぁ~、お前な、お前しかまとめられないんだよもう」って儂の愚痴だ。
「久美にも同じこといわれた。 まぁのもうぜ」って酒ついでくれて、儂たちはのんだ。

結局、あの妖力については聞かずじまいだ。
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