高校生の身体を乗っ取った事になった俺の話だけど、結局は俺の話

八木恵

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3章:総大将の帰還

初授業へ②

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とりあえず、1年生の授業を終えた俺。
次の授業へ移動中。

「あはは、普通の講師はあのページ読んで終わりなのに、要約するなんて、陸君すごいね」ってベリアル。
「いちいち討伐するのに、悪魔の名前とか関係ないから、ガキの時に勝手に分類しただけだ。
 カラスもそうだしな。 それに同じ悪魔なくせして、地域によって名前ちがうしな」って俺。
「たしかにね。 僕もいろんな名前ついてるから」ってベリアル。

それでもって、次は3年の授業だ。
◇◇◇
3年の授業。 悪魔の名前と弱点を覚えるって感じの内容。
これって教える内容じゃないよな。 教室に入ると5名ぐらい。

ここでもさっきと同様にベリアルが説明。
「只野! お前、中一級エクソシストだったのかよ!」って七瀬。
ここは、下級エクソシストの集まりだ。 
というか、3年で中級とかになれる奴は、幼少期からまじめに呪力をのばしているような陰陽師か天性の呪力持ちぐらいっぽい。 ベリアル情報。

「そこの君、塾の時間は階級が全てだからね。 先生を敬う事」ってベリアルが常識的なことをいってるほうが笑える。
「それに、授業内容以外の質問は控えてね。 では、よろしく」ってベリアル。

「はじめまして、急遽、悪魔学を教えることになった特別講師の只野だ。 正直いって、この教科書をよむかぎり、ひたすら悪魔の名前と弱点を覚える事になってるから、暗記するだけ。
ということで、次週のテストにむけて、各自勉強の時間な。 以上」で終わりにする俺。

「只野先生、今までの実践訓練では、対象の悪魔がいる所に赴いて、事前準備してから祓うことしかしてないですが、中級になると違うのですか?」って女生徒に聞かれた。

祓魔師ってそういう実践とかしかしてないのかよ。
そっちのほうが驚きなんだけど。
「その質問って悪魔学じゃないよね。 そういう質問は、実技の先生にする事だよ。 
 それに任務内容は機密だから教えられないよ。」ってベリアル。

「すみません。 実技の先生に聞きます。」って女生徒。
「只野先生、陰陽師コースの三葉といいます。 家庭の事情で、幼少期は主に妖怪を祓う事を勉強したのですが、悪魔学では妖怪はでてきていません。 悪魔と妖怪って同じでいいんでしょうか?」って聞かれた。

今更きく質問か?
「悪魔は西洋からはいった存在だろ。 妖怪のことは、陰陽師コースの学科担当に聞いてくれ」っていう俺。 
笑うなベリアル。

「はい、そうします。」

結局、ほぼ自習でおわった。

◇◇◇
3年の授業が終わって、七瀬に呼び止められそうだったけど、ベリアルと教室でて、鍵でそく理事長室へ移動。

カラスから何度か電話がなってた。
仕事用のタブレットをひらいて、タバコをすいながら対応中。 
もう着替えてるけど、帰ってカラスに何を言われるかわからん。

「あはは、会長も大変だね」ってベリアル。
「うるせぇー。 いま、決算時期だからだよ」って俺。
「陸君からみて、あの教科書どう思う?」ってベリアル。
「あー、実践するうえで無駄だな。 暗闇の中で活性化する悪魔だろ、実際、討伐するこっちは、邪気?魔気みて、下級、中級、上級を判断してる。 
 高位悪魔もにたようなもんだ。 さすがに、高位も高位の悪魔の魔気は種類が違うからわかるけどな。」って俺。
「それにしても、陸君は何だかんだで悪魔の名前をおぼえてるよね。」ってベリアル。
「知識として、カラスに覚えさせられたな」って俺。

「よし終わった。 帰るな」って俺。
「制服のクリーニングとか洗濯はするからね。」ってベリアル。

やっぱりこの待遇が、嫌な予感しかしない。
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