高校生の身体を乗っ取った事になった俺の話だけど、結局は俺の話

八木恵

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3章:総大将の帰還

洋桜まつりの裏方②

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まつり最終日にすこし時間が空いて、たか子が手伝いしている店に食べにいった。
「聞いたよ、なんか大変みたいだね」ってたか子。
「そう悪魔の駆除だよ」って俺。 人間達いるからサイダーを飲んでる。 本当は酒がのみたいけどな。
「それよりも、初日に久美様が来たのよ店に。 すごい美人で初めてみた」ってたか子。
俺もあいつが帰ったって時にはじめて久美様をみた。
「すげぇー美女だよな。 俺も初めてみた時そう思ったもん。 烈様の母君だけあるよ」って俺だ。
しかも、元々京妖怪を束ねてことあって妖力も尋常じゃない。 なんで、あんな凄い人が、あいつの妻なんだよ。
「でね、護衛の人と一緒にきたのに、その護衛使えないの。 一緒にご飯たべてる時に、人間のギャングが久美様にからんでるのに何もしないのよ。 たまたま、青さんが、店にきていて、間にはいった感じ。」っていうたか子。
「久美様、なんでそんな護衛つれてるんだ?」って正人だ。
「その後、お父さんに聞いたら、凄い怒られて、もうわけわからないのよ」ってたか子。
「なんだそれ」って俺だ。

何もしない護衛とかつれて久美様なに考えてるんだか。
「たか子、仕事しろ」って、黒の目会長だ。 たか子の父さんは幹部だ。
「君たちは、たか子と同級生の、星也君に正人君だね。 いやぁ~、星さんと海さんには店を贔屓にしてもらってるよ。」って、黒の目会長だ。
「たまに行ってるって聞いてたんですけど、俺、今、寮生活なんで連れてってもらえないんですよ」って俺だ。
「そうだよね。 まぁ、もし連れてきてもらえる時は、総大将にもあえるかもね」って黒の目会長。
「総大将も来るんですか?」って俺は驚いた。
「たまにだけどね。 うちの娘たちは店で働かせてないから知らないけど、総大将が若頭時代からちょくちょく顔を出してくれてね、おかげでうちは幹部たちもきてくれるから繁盛だよ」って黒の目会長。
なんであいつが顔をだして繁盛するんだ。
「おっとお客さんだ。 娘と仲良くしてね」って黒の目会長。
結局、聞けずじまいだ。

その日も悪魔駆除を続けた俺達。
剛さんから、終了日にねぎらいの言葉と、簡単な宴会をした。 
俺としては剛さんから烈様の話をきけたからいい宴会だった。 
けど、なんで悪魔駆除なんて指示したんだあいつは。
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