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3章:総大将の帰還

センター試験の結果①

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Side:星也
今日はセンター試験の結果が来る日だ。
自宅に郵送したら、親父に見つかるのが嫌で、ジジイの家の住所にした。
ジジイは会社にいて不在だし、婆さんは何もしらないから平気だ。

今日、学園を休んで、外出届けをだして、ジジイの家にきている。
「星也ったら、そんなに結果を朝からまたなくても、届いたら連絡するのに」って婆さん。
「いや、悪いし、それに成績が不甲斐なかった時、親父になんていわれるか」って俺。
「もう終わったことよ、広い気持ちでまつのが一番よ」って婆さんに言われた。

それからしばらくした後だ。 郵便物が届いた。 俺宛ての郵便なんて人生で初めてだ。 まじ緊張する。

「ぼっちゃんあての郵便物です」って、厳つい顔したジジイの組のものだ。
黙って受け取った俺。 開封するのに緊張している。
「あねさん、ぼっちゃん宛てじゃないんですが、同じ封筒に入ったものが届いております」って婆さんに渡してる。
「あら、事故かしら。 と言っても、ここの住所ね。 あの人宛ての知り合いかしら」って婆さん。
「誰宛てなんだよ」って俺。 なぜか気になった。
「駄目よ、あの人宛てである事は確かなんだから」っていって見せてくれない。

俺は俺で試験の結果をみた。
「ギリギリでN大薬学部うけられそうだ」って俺だ。 ここ半年頑張ったかいがあった。
「おめでとう。 内緒だけど、ケーキかってあるのよ。 今、用意させるわ」って言って、席を外した。

その間、俺はどうしても気になってテーブルの上においてある封筒をみた。
「はぁ~、なんで只野の結果が、ジジイ宛にとどいてるんだよ!」って独り絶叫した。

俺は、こっそりその封筒を俺のバックにいれた。 明日あいつに聞いてやる。
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